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2022 Fiscal Year Annual Research Report

飽きの発生と解消のメカニズムを検討する実験心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 19K20385
Research InstitutionKansai University of International Studies

Principal Investigator

富田 瑛智  関西国際大学, 心理学部, 講師 (90724295)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords単純接触効果 / 個人特性 / 過度な接触 / 努力の最小化 / 飽き
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,心的な飽きの発生と解消に関わる要因を主観,行動,生理の側面から検討することである。そして,飽きの解消に焦点を当て,繰り返し接した対象に発生した飽きの時間的変化について検討する。特に対象に繰り返し接することで生じる飽きについての先行研究では提示時間や繰り返し回数を変数として,飽きの発生を検討していた。2022年度は以下の研究を遂行した。
オンライン実験を主として検討を進めた。昨年度に引き続き,個人特性としての飽きの影響を検討した.その中で,飽きやすさ傾向や物事への追究の程度などいくつかの個人特性と飽き程度の比較を行った。加えて,個人特性と飽きのタイミングの検討,飽きが発生したと推測される前後での,刺激に対する主観評定の違いについても検討を行った。その結果,飽きそのものは課題全体に対して生じるが,接触した刺激には帰属されないことが示唆された。
また,個人特性としての飽きが高い参加者ほど,実験の途中で提示された刺激に注意を向けなくなる傾向があることが示された.加えて,繰り返し提示された対象へのポジティブな評価(単純接触効果)は,過度な繰り返し場面で消失する(ポジティブ評価が低下に転じる)とされているが,その主な原因は過度に接することによるのではなく,刺激に注意を向けなくなることによって生じている可能性も示された.副次的な成果として,オンライン実験を実施する際に,参加者がどの程度真摯に実験に取り組んでいるかを確認する手法についても検討を行い,ある程度の成果を得ることができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] オンライン単純接触効果実験における努力の最小化2022

    • Author(s)
      富田瑛智・栗延孟
    • Journal Title

      関西国際大学研究紀要

      Volume: 23 Pages: 165‐174

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 反復接触場における刺激への好意度評定と飽き2022

    • Author(s)
      富田瑛智・栗延孟
    • Organizer
      日本心理学会第86回大会
  • [Presentation] 繰り返し提示場面での飽きと個人特性の関連2022

    • Author(s)
      富田瑛智・栗延孟
    • Organizer
      日本認知心理学会第20回大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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