2019 Fiscal Year Research-status Report
e-ラーニングとシミュレーターを用いた効果的な気管支鏡教育法の確立
Project/Area Number |
19K20424
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
山本 真一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (50438636)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 気管支鏡検査 / シミュレーション教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
eラーニングや気管支鏡シミュレーターを用いた有効な教育法を確立するにあたり(A)シミュレーターより算出された練習時の数値の目標はいかほどであり、(B)その目標値に近づくにはどのような教育内容を(C)どの程度の練習時間で行うことが必要であるか、の3点について明らかにするべく研究を計画した。 本研究では、まずシミュレーターを用いて自動算出された値を術者の習熟度別に検討することにより、シミュレーター使用時の到達すべき適切な目標を設定する。続いてeラーニングとシミュレーターを用いた修練により設定された目標値に達するようにはどの程度の練習が必要かを調べることにより、修練医の効率的な練習法を確立することを目的とする。 まず初年度は、気管支鏡検査経験のある医師について、年齢、性別、医師免許取得より現在までの気管支鏡検査経験数を調査した。続いて左右全区域支に決められた順番に楔入するトレーニングプログラムを施行してもらい施行後のスコアを記録した。これらのスコアより、まず修練を開始する医師の目標とすべき数値を設定しているところである。現在17名の気管支鏡経験者によるシミュレーション施行データを取得した。院内に気管支鏡検査を常時施行している医師があと数名在籍しているため、近日中にすべての該当医師よりシミュレーション施行時のデータを取得すし、解析をすすめる予定である。 今年度以降は、その数値を目標値として設定し、これから気管支鏡検査を開始しようとする修練者のトレーニングを行う予定である。年間約20名の修練者が見込まれる。適宜トレーニングプログラムの結果を検討し、練習回数の推定や学習進捗の傾向分析を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
まず初年度は、気管支鏡検査経験のある医師について、年齢、性別、医師免許取得より現在までの気管支鏡検査経験数を調査した。続いて左右全区域支に決められた順番に楔入するトレーニングプログラムを施行してもらい施行後のスコアを記録した。これらのスコアより、まず修練を開始する医師の目標とすべき数値を設定しているところである。 現在まで17名の気管支鏡経験者によるシミュレーション施行データを取得した。院内に気管支鏡検査を常時施行している医師があと数名在籍しているため、近日中にすべての該当医師よりシミュレーション施行時のデータを取得すし、解析をすすめる予定である。予定では2019年度内にすべての経験者のデータを解析する予定としていたが、急な人事異動やCOVID-19による研究制限の影響により、最終的なデータ解析までには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
まず昨年度に予定していた経験者からのデータ取得を行い、修練者が目標とする数値を算出する。できしだい修練者に提示し、説明後にシミュレーターでの修練を開始する。今年度は約20名の修練者が見込まれるが、社会情勢により研究の状況が左右されるため、なるべく早く計画的に修練を行っていくことに注意する。
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Causes of Carryover |
今年度はCOVID-19の影響で、年度後半に予定していた学会活動等がキャンセルとなったこと、また研究活動も一時中断せざるを得なかったため、当初予定の研究費が使用できずに次年度使用額が生じた。 余剰金については、研究に係る消耗品の購入などに充てる予定である。
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