2022 Fiscal Year Research-status Report
Bronchoscopy simulation training using low-cost 3D printer
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19K20425
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
中山 雅之 自治医科大学, 医学部, 准教授 (50406138)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 気管支鏡検査 / 3Dプリンター |
Outline of Annual Research Achievements |
低価格3Dプリンターで末梢気管支の造形を行い、若手医師を対象として、シミュレーショントレーニングを行ってきた。 ①若手呼吸器内科医師に対して、気管支鏡検査の基本手技トレーニングを行った。まず気管支鏡の基本操作を覚えるために、ディスポーザブル気管支鏡を購入して、模型を使って基本操作のトレーニングを行った。続いて、世界気管支鏡学会が作成した評価テストであるBronchoscopy Skills and Tasks AssessmentTool(BSTAT)を用いて、気管支鏡の基本手技確認テストを行い、さらに気管支鏡バーチャルシミュレーター(ORSIM)を用いて教育プログラムに沿った気管支鏡基本操作の研修を行った。 ②その研修終了後に、若手医師が末梢小型肺癌の診断を目的とした気管支鏡検査の術者を担当した。対象患者は、本研究の同意が得られ、2019年度に気管支鏡検査を受ける末梢肺癌疑いの患者とした。同検査の前に、胸部CT画像再構築ソフトを用いて仮想気管支鏡画像を作成し、肺病変の位置を確認した。主要評価項目として1)肺癌診断率、副次評価項目として2)ファイバーを病変付近の末梢気管支まで誘導する時間、3)全体の検査時間、4)アンケートによる患者の苦痛度を評価した。苦痛度は、日本呼吸器内視鏡学会が作成した苦痛評価アンケートを用いて、数値化して評価した。 現在、X線透視を用いて生検を行うことが可能な新しい気管支モデルを造形し、さらに症例の蓄積を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
気管支鏡検査の検査数を80例予定しているが、進行が遅れている。 またCOVIDの影響で企業との打ち合わせ、3Dモデル造形の開発が遅延していたが、今年になって再度話を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き低価格3Dプリンターで末梢気管支の造形を行い、若手医師を対象として、シミュレーショントレーニングを行っていく予定である。 さらに3D造形の精度を上げる予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で昨年度まで研究の進行が遅れており、引き続き継続させていただくため。 新しい3Dプリンターと新しい造形素材フィラメントを購入する予定です。
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