2021 Fiscal Year Research-status Report
AR visualization system to correctly understand the electromagnetic field risk in our daily life
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19K20469
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Research Institution | Hachinohe National College of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 健 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (40714712)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 電磁界リスク / Augmented Reality / 電磁防護指針 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目はシステムの具体化を進めた。 「マーカレスAR表示法」を実現するARエンジンとしてVuforia (https://developer.vuforia.com/) を利用することで改良を図った。電磁界メータの画像から抽出した特徴点をマーカとして用いることで安定したAR表示が可能となった。また、表示用デバイスとしてスマートフォンやタブレットを選択できるようにし、さらに操作性と可搬性の向上を実現した。この結果はEMC Europe2022および電気関係学会東北支部連合大会へ投稿予定である。 「機械学習による操作姿勢の追跡」は実際に万引き防止用ゲートやIH調理器など暮らしに潜む電磁界リスクが懸念されている機器周辺の測定を行った。システム化するにあたりその操作性や精度に関する検証を行い改良を進めた。これらの結果は2021年度電気関係学会東北支部連合大会および 2021 Asia Pacific EMC にて発表した。 また、同システムで測定した結果を基に電磁波源をリアルタイムに推定する手法の検討を進めた。単一の磁気ダイポールで近似できる電気シェーバの波源の位置を推定しベクトル表示するシステムのプロトタイプを作成し良好な結果を得た。さらに図書館の入り口に設置されている商品監視ゲート(以下 EASゲート)の測定を行った.回転磁界を発生させるEASゲート周辺の磁界分布を測定しその結果を用いて同様の手法で波源推定を行った。結果、複数の波源が混在するような環境においては想定と大きく異なる位置に波源が推定されたため,新たな波源モデルの構築などさらなる改良が必要であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マーカレスAR表示システムは昨年度実現できなかったタブレットやスマートフォンなどを用いた表示が可能となったため予定通りに進展した。 機械学習による想定システムは概ね完成しフィールド試験を行う段階となった。また、測定結果を用いたばく露シミュレーションへも着手しほぼ予定通り進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
磁界分布の測定をリアルタイムに行い、その結果を用いて波源を推定する手法の検討を進める。得られた推定結果の妥当性を評価するために計算機によるシミュレーションを行い結果を比較する。
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Causes of Carryover |
論文が受理され、参加が決定していた国際会議がオンライン開催となったため予定していた参加費や旅費等の支出が無かった。
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