2020 Fiscal Year Annual Research Report
Innovation for diffusing renewable hydrogen production and utilisation: Comparison of trends in Japan, Germany and the United States
Project/Area Number |
19K20501
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 水素 / 燃料電池自動車 / 国際比較 / 日本 / カリフォルニア州 / ドイツ / 政策 / ガバナンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度である2020年度は、市場の確立が他の水素利用分野と比較して先行している燃料電池自動車(以下、FCV)の市場状況に着目し、日本、カリフォルニア州、ドイツにおけるFCVの生産・普及を促進するために如何なる公共政策およびガバナンス手法が導入されているのか、それらに如何なる効果が見られているのかを明らかにすることを研究の目的とした。本来はカリフォルニア州およびドイツへ渡航し、現地で聴取調査および視察訪問を行う予定であったが、新型コロナウィルスの感染拡大により現地調査を行うことができなかった。そのためオンラインで聞取調査を行い、その結果、関連資料を調査した上で、ドイツとカリフォルニア州における政府機関や、大学、シンクタンク、企業等に所属する専門家等に対して合計約30本の聞取調査を実施することができ、両国のFCV市場状況に対して大量かつ詳細なデータを入手できた。その後2019年度に展開した分析的枠組を活用し、日本の状況を踏まえつつ、①自動車の生産、②需要喚起、③インフラ、④制度設計、それらの4つの観点からドイツとカリフォルニア州のFCVと水素の普及状況を明らかにした。その研究成果は、国際学会にて口頭発表を2件、国内外(東京大学、ロシアのノヴォシビルスク大学)によって開催されたセミナーにて口頭発表を2件行った。また、国際雑誌(『Energy Policy』、『Energies』、『Energy Reports』)で研究論文(査読付き)を3編投稿し掲載された。さらには、九州大学とシンガポール国立大学の研究者と連携して国際学術雑誌『Energies』で特集号を編集した。これによって日本、米国、中国、豪州などの水素、燃料電池自動車の普及に向けたガバナンスに関する論文を投稿し掲載され、学術分野の国際展開に貢献した。
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Research Products
(8 results)