2022 Fiscal Year Research-status Report
Assessment of Ecosystem Service from the perspective of relational value: Case studies of Japanese rural communities
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19K20504
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石原 広恵 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (70821362)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 関係性価値 / 日本 / 生物多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年4月より、コロナ禍にあり、三重県志摩市和具地区において現地調査を実施することができていない。そのため、過去の調査結果をまとめ、英語誌に投稿するととともに、関係性価値に関する文献研究を実施している。過去の調査結果に関して、石原は共同研究者(徳永及び内田)とともにイセエビ漁業の管理に関する論文をまとめ、Ecological Economics誌に投稿し、それが2020年12月にアクセプトされた。本論文では、制度的フィットという概念を用いて、和具地区のイセエビ漁業の管理制度を分析した。6月にはスイス・ダボスでのWorld Biodiversity Forumに参加し、関係性価値に関するセッションを開催し、本研究の一部を発表した。 また、共同研究者(パスカル(スペイン)、アイオラ・ザバラなどと共に、関係性価値に関する文献研究を行っている。本研究では近年関係性価値の理論的な研究がさまざまに進んできており、様まな関係性価値の定義が乱立する状況にある。その一方で、現地調査に基づいた実証研究は少ないだけでなく、理論と実証の乖離が見られることが明らかになった。また、昨年は、Collaborative Authorとして参加している「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)」の価値評価の報告書の最終稿が10月に発表された。 これらの成果を踏まえ、論文に発表する予定にしていたが、2022年の11月に申請者に甲状腺がんが見つかり、治療に専念したため、後半は研究を継続することができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナによって現地調査ができなかったこと、また昨年は申請者自身に病気が見つかり、治療に専念したため。
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Strategy for Future Research Activity |
ガンの治療が6月まで続くが、7月以降は、海外の学会などに参加した後、論文投稿を行う予定にしている。
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Causes of Carryover |
申請者に癌が見つかり、治療に昨年の11月より専念したため、研究を一時的に継続することができなかった。
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