2020 Fiscal Year Research-status Report
Research on the autonomous management system of irrigation ditch which go through urban and rural areas
Project/Area Number |
19K20505
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
坂村 圭 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特任助教 (30793749)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 用水 / 自立性 / 都市農村 / 価値認識 / 資源管理 / ガバナンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、都市と農村が協働して農業用水からの価値を持続的に享受するために、都市側の「価値認識」「資源利用」「資源保全」を調査し、農業用水を自律的に管理していくための資源戦略を分析することである。R2年度は「調査② 農業用水の資源価値の認識と資源利用の関係性の分析」「調査③ 都市住民のエンパワーメントを生み出す資源管理モデルの検討」の実施を計画していた。 R2年度は、コロナの影響があり、調査対象地への出張が行えず、「調査②」「調査③」共に大きな進展は得られなかった。特に「調査②」は全国の用水資源保全の先進事例を現地調査、ヒアリング調査で明らかにする予定であったが、調査の実施に至っていない。本調査は、コロナの状況を鑑みて、次年度以降に実施することとした。 一方、「調査③」に関しては、住民アンケート調査の前段階に予定していた、鞍月用水の関係主体(研究者、行政、団体など)との情報交換を一部行った。金沢市の多分野の研究者等とzoomを介した情報交換を複数回実施できたことで、調査対象としている用水の理解や、用水に携わる関係主体の把握が進展した。今後も、用水を取り巻く研究者、市民、団体と密に連絡を取り合い、ネットワークを構築していくことで、次年度以降に予定している調査研究やワークショップの円滑な実施を達成したい。しかし、予定していた住民アンケート調査は行えておらず、また用水を管理する農業者などへの聞き取りも実施できていない。これらの調査は、研究期間を延長して、次年度に実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
R2年度に予定していた調査は、出張を伴う現地調査、聞き取り調査、アンケート調査が主だったため、コロナの影響からほとんど行えていない。これらの調査は、研究期間の1年間の延長を行い、次年度に行う予定である。 本年度に行ったことは、金沢市で用水調査を行う研究者、他団体、行政との情報共有と研究協力の打診が主であった。特に、金沢市の自然環境を行う研究者と複数回のzoomを用いた研究会を開催している。当初は予定していなかったことではあるが、このようなネットワークを構築することで、研究内容を深化すると共に、アンケート調査などの円滑な実施につなげたい。
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Strategy for Future Research Activity |
R2年度はコロナの影響から調査が進展しなかったため、1年間の研究期間の延長を検討している。このうえで、来年度は、金沢市でR2年に予定していた「調査③ 都市住民のエンパワーメントを生み出す資源管理モデルの検討」を中心に進めていく計画としている。コロナの状況を鑑みながらではあるが、金沢市の現地調査、関係主体との打ち合わせ、住民向けのアンケート調査等を実施し、調査結果を学術論文としてまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
R2年度に予定していた調査の大部分がコロナの影響で実施できなかったため。研究期間を一年間延長して、予定していた調査を次年度以降に行っていく予定である。
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Research Products
(1 results)