2020 Fiscal Year Annual Research Report
アチェにおける災害復興で現地の学術研究機関が果たす媒介機能の活用に向けた新展開
Project/Area Number |
19K20540
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 大輔 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (30784889)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アチェ / 災害復興 / 媒介機能 / テキストマイニング / 多変量解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度末までに、当初研究計画の通り、アチェでの情報収集・事前準備、有識者ヒアリング、テキストマイニング分析、構造方程式モデリングを採用した住民意識調査(2020年度にシャクワラ大学において実施)を完了している。研究期間全体を通じて、インドネシアにおける災害復興や防災教育の過程で、現地の学術研究機関がこれまで地域住民と外部アクターとの間の相互理解・合意形成における媒介機能を十分に発揮できていなかったとの仮説を支持する知見が得られた。また、現地の研究協力者(シャクワラ大学)と共同で実施したテキストマイニング分析では、外部アクター(本研究課題では、アチェ・ニアス復興再建庁(BRR)、アジア開発銀行(ADB)、Oxfam Internationalの3者とした)の取組姿勢には明確な差異がある状況の下、現地の学術研究機関が果たし得る媒介機能の潜在的な有効性について定量的に検証することができた。 研究成果については、2019年11月に国際会議(12th Aceh International Workshop and Expo on Sustainable Tsunami Disaster Recovery)の場で口頭発表を行い、世界に向けて広く発信した。さらに、関連する複数の原著論文について、評価の高い英文学術誌で出版するに至っている。 今後、最終年度前年度応募の結果採択された研究課題(「インドネシアにおける災害復興で現地の学術研究機関が果たす媒介機能の活用に向けて」)において、アチェ以外の地域でも同様の調査研究を実施して、より一般的・普遍的な知見を得るとともに、現地の複数の学術研究機関(これまでのシャクワラ大学に加え、バンドン工科大学、ガジャマダ大学、インドネシア大学)と幅広く連携し、より実効性のある政策提言の実現に繋げたいと考えている。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] People’s Response to Potential Natural Hazard-Triggered Technological Threats after a Sudden-Onset Earthquake in Indonesia2021
Author(s)
Lestari, F., Jibiki, Y., Sasaki, D., Pelupessy, D., Zulys, A., & Imamura, F.
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Journal Title
International Journal of Environmental Research and Public Health
Volume: 18(7)
Pages: 3369~3369
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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