• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

French "communautarisme": a comparative study on policies related to Muslims and Jews

Research Project

Project/Area Number 19K20553
Research InstitutionKinjo Gakuin University

Principal Investigator

大嶋 えり子  金城学院大学, 国際情報学部, 講師 (90756066)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords共同体主義 / フランス政治 / 移民 / 移民政策 / ムスリム
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は(旧)植民地からフランスに移動した者の経験、とりわけアルジェリアからフランスに移動したアルジェリア人や引揚者が持つ記憶をどのようにフランス政府が扱ったのかを考察した。アルジェリアは解放された1962年からマクロン政権までの動きを通じ、関連する諸政策がどのような変遷をたどり、どのような言説が展開されたのかを検討し、マクロン政権下の進展と限界を明らかにした。
また、他の研究者との議論を通じて、東アジアの帝国史との比較も行った。より具体的にいえば満州などからの引揚者や在日朝鮮人の経験と、アルジェリア―フランス間に見られる事象の比較検討は、帝国の比較研究への試みとなった。
一方で、2023年度に本格的に分析するための、ユダヤ人に対する「共同体主義」批判を展開した政治家や論客の資料収集を行った。分析はまだできていないが、ムスリムに対する同様の批判と比べると、かなり批判は少ないと推定される。ムスリムとユダヤ人のコミュニティは規模が異なるため、より数が少ないユダヤ人批判にさらされにくい状況がある、と考えられる一方で、19世紀以降のフランスにおけるユダヤ人の歴史を見ると、反ユダヤ主義的思想の影響も相まって管理や統制の対象となってきた経緯があり、その点は現代におけるムスリムと類似するといえる。そうした点も踏まえて、両コミュニティに対する「共同体主義」批判の比較検討のための準備をおこなってきた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ユダヤ人に対する「共同体主義」という批判については検討が2022年度時点では充分に行えていないが、2023年度にこの部分を実行する予定である。

Strategy for Future Research Activity

2023年度にはユダヤ人に対する「共同体主義」批判について考察する予定である。秋には日本政治学会大会で、主要政治家や論客によるユダヤ人コミュニティに対する「共同体主義」批判の言説の分析結果を発表する予定である。

Causes of Carryover

海外渡航を検討していたが、2022年夏は校務の関係で渡航ができず、2023年春は所属機関の移籍に伴う用事で、渡航ができなかった。そのため、渡航のために用意していた金額が2022年度の間に執行できなかった。2023年度中の渡航を計画している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] 『旧植民地を記憶する』 から考える暴力をめぐる記憶2022

    • Author(s)
      大嶋えり子
    • Organizer
      名古屋国際政治研究会
    • Invited
  • [Presentation] フランスと帝国のはざま2022

    • Author(s)
      大嶋えり子
    • Organizer
      『帝国のはざまを生きる』刊行記念シンポジウム

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi