2019 Fiscal Year Research-status Report
子どもの外遊び空間の創出に資するアウトドア・レジャーの拠点形成に関する研究
Project/Area Number |
19K20566
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
磯野 巧 三重大学, 教育学部, 講師 (50754884)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 子ども / 外遊び / アウトドア・レジャー / 自然体験活動 / 地域創生 / 観光行動 / ツーリズム / 参加人口 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,アウトドア・レジャーの拠点形成に関わる諸アクターの活動実態や連関構造を分析し,子どもの外遊び空間の創出およびその発展に向けた地域的条件を解明することである。 2019年度の研究実績は次の通りである。①:アウトドア・レジャーや自然体験活動,子どもの外遊び環境,国立公園,都市公園,アウトドア・レジャー施設,Nature-Based Tourismに関する文献を収集し,その動向を整理した。②:日本国内において子どもを対象とした自然体験ツアーやプログラムの開発およびその実施に積極的な地域を複数選定し,基礎的なフィールドワークを行った(沖縄県石垣市,北海道釧路市,徳島県上勝町・三好市,三重県津市・志摩市,熊野市)。③:とくに石垣市,上勝町,津市,志摩市,熊野市においてはアウトドア・レジャーや観光振興に関わる聞き取り調査を中心とたフィールドワークを複数回実施した。④:②③による成果の一部は国内学会や国際会議の場や学術論文にて報告した。⑤:都市近郊のアウトドア・レジャー施設の利用実態に関するアンケート調査を実施し,そこから子どもの外遊びに関する基礎的知見を導出した(三重県度会町)。⑥:比較検討材料として,都市部におけるツーリズム・レジャーと子どもの参加に関する調査・分析を実施し,その成果を学術論文としてまとめた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備的なフィールドワークを複数地域で実施することができ,とくに石垣市,熊野市,志摩市については基礎的な論考をまとめることができた。また,今後詳細なフィールドワークを実施する予定の上勝町や津市,度会町については研究遂行体制を構築することができた。そのため,アウトドア・レジャーに関わる諸アクターに詳細な聞き取り調査を実施できると思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
自然体験ツアーやプログラムについては,研究実績③で実施したフィールドワークを基に,子どもの外遊び環境の具体性や参加人口に関する調査を遂行する予定である(石垣市,上勝町,津市,志摩市を中心に)。それらの成果は適宜学術大会で報告し,まとまり次第,活字化を試みる。また,アウトドア・レジャー施設に関しては,研究実績⑤で得られた知見について補足的な聞き取り調査を実施し,その成果を論文としてまとめていく(度会町)。
|
Research Products
(9 results)