2020 Fiscal Year Research-status Report
子どもの外遊び空間の創出に資するアウトドア・レジャーの拠点形成に関する研究
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19K20566
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
磯野 巧 三重大学, 教育学部, 講師 (50754884)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アウトドア・レジャー / ツーリズム / 来訪動機 / 観光行動 / ジオパーク / キャンプ / 外遊び / 体験型コンテンツ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はCOVID-19の影響を考慮してフィールドワークの実施は差し控え,研究課題に関わる文献整理とオンラインを用いたアンケート調査の実施によるアウトドア・レジャーの実施状況の定量的調査を行った。オンラインを用いたアンケート調査では,①開拓型キャンプ場,②ジオパークの利用経験者に対して,基本属性や来訪動機,観光行動などを訪ねた。その結果,①では完全会員制の開拓型キャンプ場は代替性が少なく,誘客圏が広域的であり,同一地域に立地する他のオートキャンプ場と競争する可能性も低いことがわかった。また,そこでしか体験できないコンテンツは子どもの外遊び機会として極めて重要な意味を有していることも示唆された。②ではジオパークを訪問するツーリストはガイドツアーよりもスポーツ関連のアクティビティに関心を示す傾向がみられ,それに関わるコンテンツ作りがジオツーリズムによる経済性の創出に貢献する可能性が見出された。これらの研究成果は「観光研究」「E-journal GEO」として結実させることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ウェブアンケート調査の実施によってアウトドア・レジャーの実施状況を定量的に把握することができた。かつ,それらの調査結果を年度内に学術論文として結実させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
アウトドア・レジャーの実施に関わる定量的な調査事例をもう一つ実施する。その後,アウトドア・レジャーの受入態勢について,COVID-19の状況を考慮しつつ,フィールドワークの実施を通して検討する。フィールドワークの実施が厳しい場合,オンライン経由で聞き取り調査を実施することも視野に入れている(その場合,追ってフィールドワークを行う予定)。
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Causes of Carryover |
理由:COVID-19の関係でフィールドワークを実施することができなかったため。 使用計画:フィールドワークおよび成果発表に使用する予定である。
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