2020 Fiscal Year Research-status Report
多様化するインバウンド観光の計量マーケテイング分析
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19K20569
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
西尾 建 山口大学, 経済学部, 准教授 (60624559)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マーケティング戦略 / ビザ緩和策 / 観光目的インバウンド / 商用目的インバウンド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、①マクロファクターであるインバウンドツーリストの変動要因と②ミクロファクターであるツーリスト数の決定要因について分析することである。2年目はCovid-19の影響により東京オリンピックパラリンピックの延期などがあり事前に予定していた研究計画を進めることができなかったが、過去のインバウンドデータとビザの緩和とネガティブファクターからインバウンド数が立ち上がるときの商用目的と観光目的のラグの分析を行った。ビザの緩和に関しては、過去のデータをもとに上昇に転じた東京オリパラ招致に成功した2013年以降のインバウンド上位20か国(ビザ必要8か国)のビザ緩和策とインバウンド数の関係について分析をした。日本政府の成長戦略である「日本再興計画」の観光に関する政策目標が2014年、2016年と改訂されインバウンドの目標設定に合わせてビザの緩和の効果を見るために、2019年時点での日本へのインバウンド数上位20か国(2019年時点のインバウンド数順位)のうちビザが必要な8か国(1位中国、8位フィリピン、8位ベトナム、17位インド、20位ロシア)の東京オリパラ招致後のビザ緩和策とインバウンド数との関係について分析した。目的別インバウンドの関係に関しては、インバウンド商用目的と観光目的のラグについて分析をした。1996年から2020年までの観光目的とビジネス目的の月次データを比較し、1996年から2007年と2012年から2019年までの2つの上昇トレンドのギャップである下落局面での観光目的と目的でのギャップについて分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目はCovid-19の影響でインバウンドの動きがなくなり海外での調査もできなかったが、過去のインバウンドのインパクトファクターを整理、分析することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
過去にCovid-19ほどののネガティブインパクトファクターはないので、収束後のインバウンドの立ち上がりについてデータ収集と分析を行う予定。
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Causes of Carryover |
Covid-19のインバウンドへの影響でヒアリングなどの調査ができなかったため、次年度へ繰り越した。関連書籍およびソフトウエアの購入、保守、東京への出張(政府観光局でのヒアリングなど)、学会発表およびデータ整理の人件費など。
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Research Products
(2 results)