2022 Fiscal Year Annual Research Report
多様化するインバウンド観光の計量マーケテイング分析
Project/Area Number |
19K20569
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
西尾 建 山口大学, 経済学部, 准教授 (60624559)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | マーケティング戦略 / インバウンド / マクロ変動要因 / ウィズコロナ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトにおいては、研究期間2年目からコロナの影響を受け開始時点の研究方法を修正せざるをえなくなった。特に日本においては2020年第2四半期から2021年第3四半期まではインバウンドデータ収集をストップしていたためマクロデータでの分析ができなくなった。しかしながらマクロデータを使えないため、研究方法の修正によってミクロ要因を分析する中でさまざまな利点もあった。ビザの緩和によるインバウンドへの影響、ラグビーワールドカップなどのメガスポーツイベントの分析による影響などのデータも今後の貴重な分析材料にもなった。コロナ禍に海外の14ヶ国・ 地域を対象に実施した調査で地域別分析を行い、東アジアで2項目、東南アジアで5項目、 欧米豪で2項目の世代別分散、さらに国別の分析では、マレーシ ア、台湾や米国は世代間の統計的に優位な違いが見られた一方、韓国、インドネシア、ベトナム、フランスで世代間の有意な違いは見られなかったなど調査を通じて国・地域別の世代間格差を検証することができた。 インバウンド研究会でもコロナ渦での意識調査によって国別の意思決定要因や世代別分析なども研究会を通しての討議や論文作成などを通して今後の研究につなげることができた。またインバウンドツーリストの選好が、コロナで大きく変化した。ツーリストの動機や制約要因にも変化をもたらすことが考えられるのでポストコロナでは新たな分析手法も考えていかなければならないだろう。
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