2020 Fiscal Year Research-status Report
SDGs and Community based Tourism and City Planning: Shuri Land Formation Area
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19K20570
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
宮国 薫子 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (10300500)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 持続可能な観光 / 持続可能な観光まちづくり / Heritage Tourism / 首里 / SDGs / 観光リンケージ / 景観形成地域 / Sustainable Destination |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は、主に3点ある。まずはじめに、首里景観形成地域において、持続可能な観光まちづくり推進のための基礎調査として地域住民の観光に対する態度を把握することである。2つめには、観光リンケージのフレームワークに照らし合わせて、観光開発の段階を把握することにある。最後に、観光とSDGsの関係を整理した後で、地域を形作るDMO (Destination Management & Marketing Organization) の在り方を構築することにある。 令和2年(2020)9月に観光研究学会で、観光リンケージとSDGsに関する論文を発表した。また、同じく9月に、国際学会(ICOT2020)で持続可能なまちづくりのための観光指標とSDGsに関する発表を行った。 また、10月からは、研究補助の学生を雇い、首里形成地域(龍潭地区・首里金城地区)でアンケート調査をはじめることができた。研究補助のアンケート調査員は、この調査の内容を理解して住民に説明する必要があることから、過去の「地域住民の観光に対する態度についての研究」を、教員が講義したり、調査員(学生)に文献を翻訳させてまとめることなどを通して、調査の背景を理解してもらった。アンケート調査は、さまざまな年齢層に答えてもらうため、予定通り、訪問調査を感染対策に気をつけながら行った。 アンケート調査を始めるにあたって、この地域の自治体に、地図を提供してもらうことなど協力を依頼することもできた。住民の個人情報に留意してアンケート調査票を作成し、調査員にも周知させて調査を行った。 アンケート配布・回収・集計については、今まで雇っていた調査員の事情で新しい調査員に代わるので、令和3年度(2021)も、まだ継続中である。 今年度は、欧州などの自治体を視察・訪問する予定であったが、コロナウィルス蔓延のため、国外に出ることはできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
幅広い年齢層からアンケートを回収するため、訪問調査を行っているが、コロナウィルスの状況を見ながら、アンケート調査開始を行っているので、当初の予定より、少し遅れている。
また、コロナウィルス蔓延のため、令和1年度(2020年3月)より計画していた欧州の視察・インタビュー調査が、できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度(2021)は、6、7、8月でアンケート調査配布、回収、集計・分析を行う。その後、調査結果をまとめて研究内容を発表し論文を執筆する。また、研究内容とアンケート結果をホームぺージに掲載する。
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Causes of Carryover |
アンケート調査(配布・回収・集計)がまだ、途中までしか終了していないので,その人件費が使われていない。よって、2021年度前半に使用したい。 令和2年度(2020年度)も、令和1年度後半に続ぎ、コロナウィルス蔓延のため、予定していた欧州の都市の視察や自治体訪問ができず、旅費や人件費・謝金の一部が使われなかった。コロナウィルスのワクチン接種ができ次第、行いたい。
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