2021 Fiscal Year Research-status Report
SDGs and Community based Tourism and City Planning: Shuri Land Formation Area
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19K20570
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
宮国 薫子 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (10300500)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 持続可能な観光 / まちづくり / SDGs / 景観形成地域 / 観光まちづくり / 世界文化遺産 / ヘリテージ・ツーリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は、主に3点ある。まずはじめに、首里景観形成地域において、持続可能な観光まちづくり推進のための基礎調査として「地域住民の観光に対する態度」を把握することである。2つめには、観光リンケージのフレームワークに照らし合わせて、観光開発の段階を把握することにある。最後に、観光とSDGsの関係を整理した後で、地域を形作るDMO (Destination Management & Marketing Organization) の在り方を構築することにある。 令和3年度(2021)は、令和2年度(2020)より、引き続き、コロナ禍が続いており、当初計画した海外視察ができなかった。 令和3年度(2021)は、令和2年度(2020)に引き続き、予定通り、首里景観形成地域の周辺の住民を対象に、2人の学生アルバイトを雇って、6月から8月にかけて、また、10月から12月にかけてアンケート調査を行った。感染対策を行ったうえで、2軒に1軒、訪問調査することによって、幅広い年齢層において調査票を集めることができた。
「首里金城・龍潭景観形成地域における地域住民の観光に対する態度」について8月までの段階で、前段階の中間分析を行った。その結果、首里地域の住民は、観光に対して、経済の面においては肯定的な意見が多い反面、社会的には、特に、交通の面で、否定的な意見が多いことがわかった。 この調査についての論文をまとめ、令和3年12月(2021)に、第36回観光研究学会で発表し、学術論文を執筆した。この調査については、発表資料と論文を、ホームページ上で公開している。ホームぺージのアドレスは、調査に参加してくれた方々が閲覧できるように、アンケート調査票の配布時にカバーレターにURLを記載して、配布済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
統計分析が可能な数を集めるために、また、コロナの感染症対策や、アルバイト学生の都合等のため、当初予定していた調査の日程より、時間がかかった。現段階では、データが十分に集まったので、分析できる段階に入った。
予定していた欧州の都市の視察を、新型コロナウィルスの影響で、まだ、行っていないので、令和4年度前半に行う計画でいる。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケート調査が終わり、ほぼ全てのデータがそろったので、早急にデータ処理、分析、結果のまとめを行う計画である。次年度中に、論文を執筆、発表したい。
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Causes of Carryover |
人件費については、2020年度にアンケート調査の雇用で使用する計画でしたが、調査が2021年度まで、かかってしまったため、2020年度使いきれなかった分を今年度で使用しました。また、思ったより、票数が集まらなかったので、予定より、時間をかけて、アンケート調査を行いました。 旅費に関しては、新型コロナウィルスが、未だ蔓延していたため、欧州への視察ができなかったので、予定通りに使用することができませんでした。今年度の研究期間内に、当初の計画通りに視察できるよう、出張計画をたてていくつもりです。 物品に関しては、研究計画書では予定していなかったコンピュータを購入したため、予定よりも、多く使用することになりました。
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