2022 Fiscal Year Research-status Report
SDGs and Community based Tourism and City Planning: Shuri Land Formation Area
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19K20570
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
宮国 薫子 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (10300500)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 持続可能な観光 / まちづくり / SDGs / 景観形成地域 / 観光まちづくり / 世界文化遺産 / ヘリテージ・ツーリズム / DMO |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は、沖縄県の主要な観光地である首里城のある首里景観形成地域において持続可能な観光まちづくりを探求することであり、3本の研究の柱がある。一つ目の柱は、持続可能な観光まちづくり推進の基礎調査として行われる地域住民の観光に対する態度の研究を行うことである。2つ目の軸は、観光リンケージのフレームワークに照らし合わせて、観光開発の段階を把握することにある。最後に、観光とSDGsの関係を整理したうえで、地域を形作るDMO(Destination Management & Marketing Organization)の在り方を探ることにある。 1つ目の「地域住民の観光に対する態度の研究」に関しては、令和4年度(2022)は、令和3年度の集めたアンケート調査の集計、データクリーニング、分析を行った。 また、首里景観形成地域の観光の在り方に視座を与えると思われる地域(ボストンコモンズ)を視察し、歩ける観光(Pedestrian Culture)の創出の仕方や、観光情報やインタープリターの在り方、組織の成り立ちを観察することができ、2つ目の軸の観光リンケージの研究に役立った。 世界のDMOと日本版DMOの強みや弱み、特徴についての文献調査を行い、今後、地域のDMOをどのように活性化させていけばよいかの視座を得ることができた。 12月上旬に3回にわたって地域住民向けに行われた、首里まちづくり推進協議会主催の「地域資源を活かした首里杜地区の周遊を考えるワークショップ」に参加し、知見を得るとともに、行ってきた調査について、参加者グループに共有した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた欧州の都市の視察を、新型コロナウィルスやウクライナ戦争の影響で、うまく計画ができず、行えなかったので、令和5年度には、行いたい。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケート調査の分析、考察を終えて、国際学会や論文で発表したい。
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Causes of Carryover |
当初、予定していた欧州への視察が、新型コロナウィルスの影響やウクライナ戦争の状況を懸念して、実行できなかったため、旅費を使わなかった。令和5年度の早い段階で、実行し、視察で得られた知見を、その後の発表に生かしていきたい。
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