2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K20588
|
Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
佐藤 繭香 麗澤大学, 外国語学部, 准教授 (60433877)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 女性参政権 / 女性運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第一次世界大戦終了後から第二次世界大戦勃発までの国際的な女性運動が盛り上がった1920年代、30年代に着目し、その国際的な動きの中に日本の女性運動を位置付けることを目的とする。2年目は、特にガントレット恒子をきっかけとし、女性参政権への関心を受け取ったWomen's Christian Temperance Union(WCTU)やYoung Women's Christian Association(YWCA)に所属するメンバーにも研究対象を広げ、彼女らとIWSAを始めとした海外の組織や人物とのネットワークを明らかにする予定であった。英国のマンチェスタ大学のIWSAのアーカイブ調査を予定していたが、新型コロナ感染拡大のため、残念ながら研究調査ができなかった。また、緊急事態宣言の発出に伴い、日本でもアーカイブなどでの調査ができていない。 2年目は、IWSAの雑誌Jus Suffragiiを利用し、YWCAとIWSAの関係性を探る調査や二次文献の収集、読み込みを行った。そのほかには、日本のYWCAの雑誌『女子青年界』やその主要メンバーに関する一次文献および二次文献の収集、読み込みをしている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大のため、英国での資料調査だけでなく、国内におけるアーカイブでの資料収集ができなかった。また、オンライン授業に備えるための授業準備等で研究時間が取れなかったという事情もあった。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、海外での資料調査は行うのは難しい。しかし、デジタル等で郵送可能なものだけは入手するよう手配するなどしたい。また、1920年代、30年代の日本の女性運動と世界の関わりを探るという目的に変更はないが、日本で手に入る資料等を主とするなど、研究対象のベクトルをずらすことも考えている。
|
Causes of Carryover |
新型コロナ感染拡大の影響によって、予定していた海外での資料調査や国内での資料調査ができなかった。また、オンライン授業への対応等によって、研究が進められなかった。そのため、当該年度では、支出が何もなかった。
|