2020 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of web usability for amateur participation in open science projects
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19K20616
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小野 英理 京都大学, 学術情報メディアセンター, 特定講師 (80827460)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | シチズンサイエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、一般市民が学術情報に触れる際のユーザー・エクスペリエンスに焦点を当てている。前年度に学術情報に関する利用頻度や信頼性はWiki等の一方向性メディアが高いことが明らかになったが、市民が情報を得るだけでなく学術研究のプロセスに参加するシチズンサイエンスでは双方向性のコミュニケーションが必要となることが研究代表者の先行研究から示唆されている。令和2年度は、オンライン・シチズンサイエンスのウェブサイトに関して、双方向性のコミュニケーションを行えるか、また実際のタスクの実行が容易なサイト設計になっているのか、サイト利用時のアイ・トラッキング等の行動計測から分析することを目標としていた。調査対象プロジェクトの選定においては、海外の研究者と連携し、日欧で同じシチズンサイエンスプロジェクトを対象として、参加者の動機や行動を比較分析する協力体制を構築した。しかし実際の行動分析において新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、複数の被験者を集めて1つの計測器を用いて実施することができず完了できなかった。令和3年度には代替手段の検討も含め行動分析を継続して進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は、オンラインでシチズンサイエンスのプロジェクトに参加する際のウェブサイトに関して、アイトラッカー等の計測器を用いて利用行動の分析を行うことを目標としていた。具体的には(1)調査対象プロジェクトの選定、(2)対象プロジェクトのサイト設計調査、(3)サイト利用行動の分析を行う予定としていた。(1)および(2)については完了したが、(3)についてはテストデータの取得は行なったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、複数の被験者を集めて1つの計測器を用いることができず完了できなかった。令和3年度には代替手段の検討も含め(3)を継続して進める。
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Strategy for Future Research Activity |
行動分析の被験者数を変更し、統計処理が可能な最小の人数に絞り、かつ計測器の消毒等を念入りに行うことで新型コロナウイルス感染症拡大を防止し、実験を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために被験者を招集して行動分析を行うことができず、計測に用いるマシンの購入費用や被験者の謝金に当初計画から差異が生じた。令和3年度も感染症拡大防止の措置は取りつつ、被験者数を絞るなど計画変更の検討を含めて継続して実施する予定である。
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