2019 Fiscal Year Research-status Report
19F-MRIによる診断と治療が一体となった次世代型ナノメディシンの創製
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19K20693
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
山田 直生 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生理学, 助教 (00837370)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高分子 / MRI / ナノ粒子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は基盤材料となる高分子の合成およびプローブ分子の合成に着手した。高分子の合成については、モノマーの合成から行い、ポリエチレングリコールとポリリシンのブロック共重合体を得るところまで完了した。プローブ分子の合成については、トリフルオロメチル基の芳香環への導入は速やかに完了したものの、続く反応がうまく進行せず試行錯誤を繰り返している。代替案として、当初の予定から構造を変えたプローブ分子も設計・合成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していたプローブ分子の合成が思ったとおりに進まず難航している。代替案として構造を変えたものを考えており、その合成に着手している。また実施者の機関異動に伴い、実験設備の立ち上げ等も必要であったため、進捗状況としては若干の遅れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
まずはプローブ分子の合成を完了し、高分子ミセルの調製を速やかに行う予定である。続いて、還元環境でのミセルの崩壊やNMRシグナルの変化等を評価し、培養細胞や実験動物でもMRIシグナルの変化が起きるか検証していく予定である。
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Causes of Carryover |
実験の進行状況および研究者の異動に伴い、研究の進行が遅れたため次年度への使用分が生じた。遅れている分については次年度の初期に実施する予定である。
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