2019 Fiscal Year Research-status Report
尿中ナトリウム利尿ペプチドを用いた革新的心不全ホームモニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
19K20724
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
片岡 直也 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (10791634)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | バイオマーカー / 非侵襲 / ナトリウム利尿ペプチド / 酸化ストレス / 心不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、今後高齢化社会が進む世界各国においてパンデミックが予想されている心不全に関し、モニタリングに資する新たな非侵襲的バイオマーカーを同定する研究を開始した。 これまでに倫理委員会での承認を経て、心不全患者における急性期(非代償期)と慢性期(代償期)のリポジトリを作成し、収集作業を継続している所である。 フィージビリティスタディでは、我々がターゲットとしている分子の測定には、従来のELISA系を高感度化する必要があることが判明し、その対策として分子の脱糖鎖処理や新たな抗体の作成を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
この1年間で、新たな臨床研究が倫理委員会での承認を経て開始となり、心不全患者におけるバイオリポジトリの収集を開始した。目標症例数に到達可能なスピードで集積できている。
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Strategy for Future Research Activity |
ELISA高感度化の検討を推進する必要がある。 またELISA高感度化が期待通りに進まなかった場合に備え、別のターゲットを高速液体クロマトグラフィーを用いて測定している所である。
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Causes of Carryover |
初年度は想定よりも倫理委員会での承認に時間がかかりリポジトリ収集開始に時間がかかったことで、必要となった実験物品が想定より少なかったことが原因である。 翌年度は比較的高価な実験器具が必要なため、その購入に充てる予定である。
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