2020 Fiscal Year Research-status Report
Optimization of fitting evaluation in prosthesis alignment and socket pressure
Project/Area Number |
19K20738
|
Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
須田 裕紀 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (20567200)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 義足 / ソケット圧力 / アライメント |
Outline of Annual Research Achievements |
義足は,失われた身体機能を代償するパーツの組合せによって構成されている.それらの位置関係をアライメントといい,歩行や安定性に影響を与えると言われている.さらに,身体と義足の接続部である義足のソケットは,断端の形状や容積の調整と適合が重要となる.臨床的において,義足のソケットとアライメントの調整は,リハビリスタッフが切断者ごとに目視評価と主観的評価によって判断している.しかし,アライメント調整とソケット適合における明確な基準が無く経験的な勘や推測による理論によって調整の判断が行われており,適切な適合を得る為の調整に時間を要することが問題点として挙げられる.本研究でアライメント調整の評価指標を明らかにすることにより,臨床におけるアライメント調整時間の短縮とアライメントの教授法の明確化を目的とする. 本研究は,アライメント評価における力学的因子について動作分析・ソケット内圧力・切断者の主観について分析し,アライメント設定における評価指標を明確にすることを目的とする.分析項目は,①アライメントの設定が不良な場合における動作分析とソケット内圧力の力学的な特徴を解明する.②立位姿勢および歩行の特性と,切断者の主観と足底圧力の関係を解明する.③アライメント設定に関係するパラメータを明確にし,アライメント設定における具体的な評価項目を確立する. 2020年度は,圧力計測に用いる圧力センサーの選定や計測機器の選定,プレ計測を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ソケット内圧力を計測する,圧力センサの選定と機器の準備は整い,重りや模擬断端による機器の動作確認は終えている.切断者に協力いただいての計測に時間を要している.計測に協力いただく切断者の確保に難渋している.計測実験に耐えうる身体機能を有し,その他の基礎疾患の合併のない被験者の選定を行っており,現状では1名の切断者から協力を得ている. 現在,計測に必要な計測用義足の製作を行った.計測用義足の適合と調整を行った後に義足に圧力センサを貼付してプレ計測を行っている.プレ実験では,計測機器の動作確認やセンサの配線の取り回し,センサの貼付位置の確認を行った.プレ実験を通して計測の課題を抽出して本実験の計画と実施にむけて取り組みたい.
|
Strategy for Future Research Activity |
プレ実験で得た問題点や課題点を確認して,計測機器の接続,センサの取り扱い,センサの貼付位置の検討を行う.さらに,本実験の計画と実施にむけて実験プロトコルを再確認して計測実験を実施したい. また,継続して被験者の確保をしていく.
|
Causes of Carryover |
計測に用いるセンサの選定と加工に時間を要し,当初の計画まで実施できなかったた.被験者(切断者)の確保に難渋し,計測用義足の製作ならびに切断者による十分な実験を行えなかったため.
|