2022 Fiscal Year Annual Research Report
Emerging nursing care facilities at resorts in Southeast Asia and transnationalization of Japanese style care services
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19K20759
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Research Institution | Notre Dame Seishin University |
Principal Investigator |
小野 真由美 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (00609688)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 介護 / ケア / 東南アジア / 日本式介護 / リゾート / 医療ツーリズム / 国際退職医移住 / ライフスタイル移住 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、本研究の最終年度の活動として、コロナ禍のために実施できていなかった国内での現地調査と資料収集、さらに成果論文執筆に関する作業に取り組んだ。JICA海外移住資料館では、フィリピンで発刊された日本語新聞に掲載された退職ビザや介護に関する記事を収集した。本研究の調査地であるマレーシア、フィリピン、タイのうち最も早く日本人高齢者向け介護施設を開設していたフィリピンにおいて、当時退職ビザや介護に関する情報がどのように報じられていたのかを示す具体的な資料であり、マレーシアとタイでの事例と比較検討し、今後の成果論文執筆において参照・分析を行っていく。 12月1日に開催されたフィリピン観光省主催のフィリピン観光セミナーに参加し、フィリピン観光の動向について情報収集をするとともに、登壇者の一人でもあるフィリピン退職庁担当官への聞き取りを行った。退職ビザ制度の改定とコロナ禍以降の日本人退職者の誘致に関する今後の取組や方針について把握した。フィリピン観光省の担当官への聞き取りからは、ウエルネスツーリズムの促進を今後の観光振興において重視していく方針にあるということであった。 本年度はまた研究会や学術集会への参加を行い、関連する分野の国内外の研究者と意見交換や情報共有を行った。マレーシアのボルネオ島でフィールドワークを行ってきた研究者との研究会(横浜)、タイとマレーシア地域研究に関するシンポジウム(京都大学)、グローバルな人の移動とデジタル化、およびモビリティに関するシンポジウム(立命館大学)に参加し、本研究に関連する理論研究と地域研究者の研究動向を把握するとともに、成果論文の執筆に関する打ち合わせを行った。
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Research Products
(2 results)