2020 Fiscal Year Research-status Report
China's ethnic policy and historical institutionalism
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19K20875
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Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
熊倉 潤 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター グローバル研究グループ, 研究員 (60826105)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 新疆 / ウイグル / 自治区 / 歴史的制度論 / 少数民族 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、本研究のアウトプットとして当初構想していた海外での学会発表等が、新型コロナウイルス感染症拡大により一部実現できなかったが、学会、研究会等が徐々にオンライン化されたことにより、2019年度に出版した拙著『民族自決と民族団結』へのコメントを受ける機会には恵まれた。また中国の少数民族政策、とりわけ新疆政策にかんするこれまでの研究成果をとりまとめる点については、かなりの進展が見られた。本研究の最終成果に位置づけられる著書を出版する計画が現実化しつつあり、2020年度を通じて日本国内で原稿の執筆にじっくり取り組むことができた。 著書は、歴史的制度論の観点を取り込みつつ中国の少数民族政策を論じたものとして、国内外含めこれまでになかった研究成果となることが期待される。書籍として刊行されることでひろく社会一般にも成果を還元できよう。年度内にすべての原稿を書き終えることはできなかったが、すでに執筆は進んでおり、2021年度中の刊行を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概要にも述べたとおり、本研究の最終成果に位置づけられる著書を出版する計画が現実化しつつある。新型コロナウイルス感染症拡大により、科研費の執行計画は大きな変更を迫られたが、さいわい2018・19年度に国内外で調査をおこなっていたこともあり、著書刊行に向けた原稿の執筆は着々と進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の蔓延に歯止めがかからない現状では、各地に出かけての追加調査は大きく制限されるが、日本国内の専門書店やオンライン書店等を通じて資料を購入するなどして、著書刊行に向けた原稿執筆に役立てたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、追加調査や学会発表を目的とする海外出張をすべてキャンセルしたことが大きく影響している。次年度は、日本国内の専門書店やオンライン書店等を通じて資料を購入するなどして、著書刊行に向けた原稿執筆に役立てたい。
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