2018 Fiscal Year Annual Research Report
小売企業の革新を促す戦略的在庫管理に関する理論モデルの構築と分析
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18H05699
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
門傳 藍香 首都大学東京, 経営学研究科, 助教 (70823243)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 小売企業 / 戦略的在庫管理 / 垂直的市場 / マーケティング戦略 / サプライチェーンマネジメント / 収益分配契約 / 株式相互保有 / 研究開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小売企業の革新を促すような戦略的在庫管理に関する理論モデルを構築・分析することにある。具体的には、ショッピングセンターにおける小売企業に関する理論モデルの分析や、株式保有を伴った戦略的在庫管理などの理論モデルの分析を行っている。 2018年度には、"Revenue-Sharing Contracts under Demand Uncertainty in Shopping Center"の論文を完成させ、その成果を、海外の国際査読付雑誌へ投稿し、2018年9月には、SSCI(Social Science Citation Index)に掲載されているReal Estate Economicsに受理・掲載された。この研究枠組みは、小売企業における戦略的在庫管理の理論に拡張可能であり、本研究課題に適合するものである。本研究は、2018年11月に青山学院大学にて開催された国内学会において研究報告を行い、研究成果の普及に努めた。同時進行で、2018年度には、本研究課題の中で進めていた株式相互保有と研究開発を伴った経済理論モデルの構築・分析を行い、"Optimal Cross-holdings and Upstream R&D"の論文を完成させ、現在、SSCI掲載の海外の国際査読付雑誌への投稿を行っている。 さらに、同時進行で、小売企業における戦略的在庫管理に関するさらなるモデルの拡張を行い、順調に新たな理論モデルを構築できたため、2018年度中に論文執筆作業を開始した。2019年度現在、論文が完成間近であり、海外の国際査読付雑誌への投稿が可能な見通しとなっている。この論文は、株式保有を伴った戦略的在庫管理モデルを用いて、各企業の利潤向上の要因を明らかにした経済理論研究であり、本研究課題の主要な研究の一つである。本論文が完成次第、海外の国際査読付雑誌への投稿を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の研究成果として、2018年度に論文"Revenue-Sharing Contracts under Demand Uncertainty in Shopping Center"が海外の国際査読付雑誌、Real Estate Economicsに受理・掲載を果たした。さらに、2018年度中に新たな論文、"Optimal Cross-holdings and Upstream R&D"を完成させ、2019年度現在、海外の国際査読付雑誌への投稿まで完了していることから、初年度の研究の進捗として当初の計画以上に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究では、2018年度中に本研究課題の主要な結果が得られた小売企業における戦略的在庫管理に関する論文が完成間近であるため、完成次第、海外の国際査読付雑誌への投稿を行う。また、2019年度の研究では、分析の結果が得られ次第、論文として完成させ、さらなる議論の深耕を行う。順調に完成した論文は、全て国際査読付雑誌への投稿・掲載を目指す。以上の研究推進方策により、本年度はさらなる研究成果の実現に向け、モデルの精緻化と研究の深耕を図る。
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Research Products
(2 results)