2018 Fiscal Year Annual Research Report
代理によるミュンヒハウゼン症候群の早期発見・早期対応に向けたチェックリストの開発
Project/Area Number |
18H05723
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hamamatsu Gakuin University |
Principal Investigator |
小楠 美貴 浜松学院大学, 現代コミュニケーション学部, 助教 (40829024)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 児童虐待 / 代理によるミュンヒハウゼン症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、代理によるミュンヒハウゼン症候群(以下、MSBP)の被害者(子ども)と加害者(親)に関する具体的状況を把握し、MSBPが生じた背景要因とその課題を明らかにするものである。 2018年度は、①文献の検討、②質問紙調査の質問項目の修正・検討、③調査対象となる医療機関のリストアップ、④質問紙調査の実施・分析を行った。 具体的には、①においては系統的レビューの手法により、諸外国におけるMSBPの被害者(子ども)ならびに加害者(親)の特徴について明らかにした。この成果は、質問紙調査における質問項目の作成のために必要なプロセスであるとともに、日本におけるMSBPの実態を把握するための参考資料となった。②においては、既に実施した小児科医に対する質問紙調査の結果を再分析しつつ、①で実施した文献検討の結果をふまえ、質問項目を設定した。③においては、全国の小児専門病院36ヵ所、全国の特定機能病院85ヵ所、全国の地域支援病院523ヵ所の医療ソーシャルワーカー(約644人)を調査対象としてデータを作成した。④においては、調査用紙の回収数は320部/644部(回収率49.7%)、有効回答数は288部(有効回答率44.7%)であった。なお、当該調査によって、MSBPの被害者(子ども)と加害者(親)に関する支援前の生活状況・支援後の経過・支援内容について把握することは、今後、加害者(親)がMSBPに至った背景要因と支援に向けた課題を明らかにすることへつながる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度は、諸外国における文献を検討したうえで質問紙を開発し、調査の実施に至った。なお、面接調査は質問紙調査の分析・考察をふまえ、2019年度前期より実施とする。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査の分析をふまえ、全国の小児専門病院・特定機能病院・地域支援病院に所属する医療ソーシャルワーカーに対する面接調査を実施する予定である。
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