2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of "Community Practice Model" for higher brain disfunction using home-based group training
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18H05738
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
本多 伸行 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 助教 (10824815)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | self-awareness / 高次脳機能障害 / 在宅型集団プログラム / 社会参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1.SAの向上が社会参加に寄与するのか、2.より効率的に社会参加を可能にするために、SAに関連する要因を分析し、更なるプログラムの改変へとつなげることである。
研究1:在宅型集団プログラムを受けた者を対象に、現在の状況を対象者本人と家族に聞き取りを行った。また、1症例にSAの変化を調査した。結果、訓練終了後対象者は、「自信を持ち、前向きになった」「他の方にも意識が持てるようになった」「他人に対して感情を表にしないが、心の変化を読み取れるようになった」など、内省の変化について前向きな意見が得られた。また、家族は「(書類申請など)すべて私がやっていたが、(できることが分かって)これからは気長に本人にさせたい」「予定を自分から言うようになり、お互いにスケジュールの確認ができるようになった」と介助量の変化について意見が得られた。SA変化は、出現している問題への気づき・問題の予測の気づきは、低下していたが、戦略の生成・戦略の使用・戦略の効果については、維持していた。研究1については、2018年度に報告し、続いて2019年度に報告予定である。
研究2:新たに在宅型集団プログラムを実施し、SAに関連する要因を分析するためにリクルートと介入前BASE調査を行った。結果、研究対象希望者は、15名のうち、除外基準を満たした、12名を研究対象とした。属性は、男性8名、女性4名、退院後平均経過数は、92.9ヶ月(±65ヶ月)、脳出血8名(内クモ膜下出血2名)、脳炎1名、脳腫瘍1名、頭部外傷2名であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象者を増やすため、プログラム実施施設を複数施設にしたことで、当初計画していたよりも介入研究の実施に時間を費やしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2について、得られた結果をもとに、共分散構造分析を行い、介入群においてQOL・社会参加が改善したケース・改善しなかったケースを比較し、関連する要因を検討する。主に、高次脳機能障害の社会参加に影響されるといわれている、生活状況や能力、家族状況、経済状況、ソーシャルサポート、本人や家族のニーズ、人的・物的社会資源、罹患してから治療内容やその結果などの要因について分析する。その後、有識者会議による検討を加えて、地域・社会場面の高次脳機能障害者への介入プロトコールを作成する。
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