2018 Fiscal Year Annual Research Report
読み書きが困難な日本語と韓国語バイリンガル児童における検査法と効果的指導法
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18H05749
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
周 英實 目白大学, 保健医療学部, 助教 (40825618)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 日本語と韓国語のバイリンガル / 読み書き / 発達性読み書き障害 / 認知能力 / 読み書きの発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達性読み書き障害を生じさせる認知的要因は、音素への変換が規則的なのか不規則なのかという文字体系(Wolf et al.,2000;Francisca, 2008; Uno et al.,2009)や文字に対応する音韻単位の「粒性」の「粗さ」(Wydell & Butterworth, 1999) によって異なることが明らかになっている。したがって、読み書き発達の特徴がモノリンガル児童とバイリンガル児童で異なる可能性が考えられ、モノリンガル児童用の検査をそのままバイリンガル児童に適応しても良いのか疑問が残る。 本研究の目的は、モノリンガル児童用の検査の適応可能性を検討し、日本語と韓国語のバイリンガル児童を対象とする発達性読み書き障害の検査法と指導法を考案することである。この目的を達成するために、平成30年度は、日本語と韓国語のモノリンガル児童を対象として作成された読み書き検査及び読み書きに関与していると考えられた認知能力検査を用いて、日本語と韓国語のバイリンガル教育を行っている小学校の1年生から6年生約150名を対象に学校調査を行った。 韓国語においては、標準化された読み書き障害の検査法がないため、学校調査に先立ち、調査実施校でバイリンガルの教育に使用している教科書を用いて、読み書き課題を選定した。 その結果として、日本語と韓国語のバイリンガル児童用の検査法を作成するのに必要な基礎的データを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度では、モノリンガル児童用の読み書き検査及び認知能力検査をバイリンガル児童に実施し、本研究の目的を達成するために必要なデータを収集した。現在、モノリンガル児童用の検査課題の適応可能性と限界を検討するために、データ解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度に日本語と韓国語のバイリンガル児童対象とした学校調査を行い、本研究の目的を達成するために必要な基礎的データが得られた。これらのデータを用いて、モノリンガ児童用の検査の適応可能性および限界を検討し、バイリンガル児童用の検査法を提案する。また、読み書きの困難を示した日本語と韓国語のバイリンガル児童を対象に良好な認知能力を活用した指導を実施し、その効果を検討する。
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