2018 Fiscal Year Annual Research Report
Extension of Transformative Learning Theory: Focusing on Learning of Adults with Physical Disabilities
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18H05765
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
正木 遥香 大分大学, 高等教育開発センター, 講師 (00819831)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 変容的学習 / 障害者 / 成人学習論 / ナラティヴ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、成人学習論の古典である変容的学習論(Transformative Learning Theory)に「異質な他者」の視点を組み込むことで、同質な集団内での学習を想定した従来の理論から、構成員の流動性を前提とした学習の分析に耐えうる理論を再構築することを目的としたものである。具体的には、異質な集団たる健全者(健常者)に働きかけながら地域で暮らす権利の獲得を図ってきた障害者運動を事例とし、異質な他者同士が日常生活の延長として出会い、相互承認に至るための条件を明らかにした。 本研究では、文献調査をもとに、障害者の学習を支援する専門職の養成プロセスと、障害当事者が主体性を行使するための条件を比較しつつ、学習者の社会規範が変容的学習に及ぼす影響を検討した。その結果、当初から社会変革を目的として行おうとする学習に比して、学習者の身体性と社会規範の関連を再検討する学習の方がより学習者の主体性の行使に結びつく可能性が高いことが明らかになった。これにより、これまでの研究では十分ではなかった学習という視点を用いて障害者運動を分析する可能性を切り開くとともに、実践に対する新たな視座を得たことが本研究の成果として挙げられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、当事者および支援者へのインタビュー調査を予定していたが、先方の都合により実施できなかった。そのため、計画を変更して文献調査中心に切り替え、理論の実証よりも仮説を厚くする方針に切り替えて研究を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
仮説の作成は十分に行うことができたため、障害者以外の事例を検討するとともに、時期を見て今回行うことができなかった実証研究にも取り組む予定である。
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Research Products
(4 results)