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2019 Fiscal Year Research-status Report

他者の手の運動観察によって生じるくすぐったさ知覚機序の解明

Research Project

Project/Area Number 19K20994
Allocation TypeMulti-year Fund
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

齋藤 五大  東北大学, 文学研究科, 助教 (70823772)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
Keywordsくすぐったさ / 体性感覚 / 触覚 / 視触覚相互作用
Outline of Annual Research Achievements

私たちは,日常生活のなかで物理的には自身の身体を触れられていないにもかかわらず,くすぐるような手の運動を見ただけでくすぐったさを感じることがある。本研究の目的は,そのような身体近傍に呈示された他者の手の運動を観察したときにその視覚情報のみによって誘発される「くすぐったさ」知覚の生起機序を明らかにすることにある。
一連の実験の結果,参加者はくすぐるような手の運動を観察すると,手の運動が参加者自身の身体の遠くの空間に呈示されたときよりも近くの空間(身体周辺空間:peripersonal space)に呈示されたときにくすぐったさを最も高く評定した。この結果は,視覚誘導性のくすぐったさが身体周辺空間で符号化されて生じる視触覚相互作用によるものであると考えられる。さらに,視覚誘導性のくすぐったさは,身体周辺の空間において,参加者が自分自身の手の運動を観察したときには生じなかったが,参加者が他者の手の運動を観察したときには生起した。この視覚誘導性のくすぐったさは,参加者が自分で自分をくすぐってもくすぐったく感じないが,参加者が他者にくすぐられるとくすぐったく感じるという触覚にもとづくくすぐったさと同じ傾向を示した。したがって,身体周辺の空間において生起する視覚誘導性のくすぐったさは,単純な反応バイアスや心的イメージというよりも,触覚にもとづくくすぐったさと共通の機序を基礎にする可能性があると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

論文校閲を行えるよう補助事業期間の延長を申請したため,やや遅れていると評価した。

Strategy for Future Research Activity

論文を公刊する。

Causes of Carryover

論文校閲を行えるよう補助事業期間の延長を申請したため,次年度使用額が生じた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Viewing Hand Motion Elicits Tickliness2019

    • Author(s)
      Godai, Saito, Reo Takahashi, and Jiro Gyoba
    • Organizer
      42nd European Conference on Visual Perception
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2021-01-27  

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