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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Effects of the behavior of others on the adaptiveness of cognitive emotion regulation

Research Project

Project/Area Number 18H05805
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

浦野 由平  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (20828462)

Project Period (FY) 2018-08-24 – 2020-03-31
Keywords感情制御 / 対人交流 / 精神的健康
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,他者からの働きかけが受け手の認知的感情制御や精神的健康に及ぼす影響について実証的に検討することである。本年度は,測定ツールの項目案を作成し,1つの調査を遂行した。
まず,対人的な感情制御に関する先行研究をレビューし,数種類の働きかけに関する項目案を作成した。次に,他者からの働きかけが受け手の感情制御プロセスや精神的健康に及ぼす影響を検討する上で,対人関係に関する様々な要因の影響を把握する必要がある。そのため,認知的感情制御と精神的健康の関連における,他者からの働きかけを含めた様々な対人関係要因の影響を検討することを目的に,20代から70代までの幅広い世代を対象として1時点のオンライン調査を実施した。
現在も分析の途中ではあるものの,現時点で以下のようなことが示唆されている。まず,横断的データではあるものの,交際状況などの対人関係要因が認知的感情制御方略と精神的健康の関連に影響を及ぼしうることが示唆された。感情制御の社会的要因に着目した検討はこれまで国内外ともに少なく,本調査で得られた知見は,感情制御プロセスにおける対人関係要因の機能の一部を明らかにするものと考えられる。さらに解析作業を進め,これらの結果をまとめて今後学会発表や国際誌での発表を目指す予定である。また,他者からの働きかけを測定する尺度項目については概ね想定していた因子構造が得られ,各種要因とも予想された関連が確認された。作成された測定ツールは,今後縦断調査に使用する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現時点では計画通りに調査実施や測定ツールの作成を行うことができているため。

Strategy for Future Research Activity

作成された尺度項目等を用いて,他者からの働きかけを含む対人関係要因が認知的感情制御や精神的健康に及ぼす影響の検討を目的とした縦断調査を実施していく予定である。また,今後もデータの解析を進め,得られた結果について発表することを計画している。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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