2018 Fiscal Year Annual Research Report
Social bond over class between Mammalia and Aves – a study evaluating mesotocin secretion
Project/Area Number |
18H05820
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
下山 せいら 愛知大学, 文学部, 研究助教 (60826072)
|
Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
Keywords | オキシトシン / オカメインコ |
Outline of Annual Research Achievements |
鳥類のペプチドホルモン「メソトシン」は、哺乳類における「オキシトシン」と相同のペプチドホルモンである。オカメインコは、ヒトに良く懐き、ヒトと社会関係を築くことができるコンパニオンバードである。本研究では、ヒトと哺乳類以外の他種間での社会的絆とホルモンの関連を調べるために、ヒトとの見つめあいやふれあいによって手乗りオカメインコのメソトシン量に変化が起こるかを調べた。 手乗りオカメインコにおける血中のホルモン測定は、採血によるストレスとトリとの社会関係が崩壊する恐れがあり、非浸襲的な測定方法を確立する必要があった。そこで、メソトシンも100%交差することが判明しているオキシトシン検出・測定用のELISAキットを用いて、オカメインコの尿部分を含む糞中のメソトシンの測定方法の確立を行った。次に、飼育者であるヒトとのふれあいによるオカメインコのメソトシン量の変化を測定した。実験個体のオカメインコとヒトがふれあう前と後の時間に採集した複数個の糞と、別日のふれあわなかった場合のオカメインコの複数個の糞を収集し、メソトシン量を測定した。メソトシンは他のホルモンのように日内に変動する可能性があるため、同時刻に糞を採集し、相対値での比較を行った。その結果、触れ合いとメソトシン量の変動の規則性や有意差は認められなかった。オカメインコは知っているヒトを見たり、別個体のオカメインコとヒトとふれあっているのをケージの中で見ているだけでも、メソトシンが変動している可能性があり、できるだけ要因を排除した実験の設定が難しいことがわかった。 本研究では、非侵襲的な方法を用いて、ホルモンから情動を調べる手がかりを得られることが判明し、メソトシン以外のホルモンの測定にも応用が可能であると考えられる。
|
Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|