2021 Fiscal Year Research-status Report
神経性過食症患者の自尊感情を向上する個人療法の開発と評価
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19K21014
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
竹田 剛 神戸学院大学, 心理学部, 講師 (50823746)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 神経性過食症 / 摂食障害 / 自尊感情 / 自己概念 / 効果研究 / プロセス研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経性過食症患者の自尊感情を向上する個人療法の開発と評価を行うため,開発された個人療法をオンライン上で遠隔心理支援として実施し,その評価を行う効果研究を行った【研究C】。研究協力者(個人療法への参加者)のリクルート先として複数の施設を選定し,新規に4名の協力者を得た。量的指標からは自尊感情の向上および摂食障害症状の改善などについてポジティブに変容していた。またインタビュー調査からも変容する上での要所が語られた。 以上のデータ収集を踏まえ,研究協力者のデータを多重ベースラインデザインをもって整理したところ,自尊感情の向上・摂食障害症状の改善などについて一定の効果を有することが示された。またインタビュー調査の結果から,【研究A・B】で重要性が示唆された治療者の自己開示の機会や,他の患者のコメントから支え合いを疑似体験する機会の意義が考察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遠隔心理支援として開発された個人療法の調整を行ったこと,リクルート先として複数の施設を選定したことにより,COVID-19の感染拡大下においても当初の計画のように個人療法を実行できる環境が整った。その結果4名の協力者からデータを得ることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
エフォートを十分確保しつつ,各施設との連携を丁寧に維持しながらデータ収集を続けるとともに,成果発表の準備を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染症拡大のため,当初の計画の見直しを行ったため次年度使用額が生じた。
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