2018 Fiscal Year Annual Research Report
Using Achievement Level Descriptors and Students' Incorrect Responses to Develop Diagnostic Test Items
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18H05826
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
Principal Investigator |
寺尾 尚大 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教 (70827055)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 学力の達成度を表す記述文 / 項目作成 / 学力診断 / 受検者の誤答 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,学力達成度を表す記述文と多くの受験者に見られる誤答の特徴を対応づけて試験問題の作成に利用し,学力診断のための試験問題が満たすべき条件を特定する知見を得ることである。本研究課題では,英語文章読解能力を題材として,学力達成度を表す記述文を中核に据えた研究を進めることとした。本年度は3つの研究のうち,研究1に着手した。研究1では,新学習指導要領を基に学力達成度を表す記述文のリストを作成し,これに1対1対応する問題への解答から,多くの受験者に見られる誤答の特徴を把握することとした。 英語文章読解能力の達成度を表す記述文を作成するにあたり,教科の専門家の知識や経験を反映させることは,本研究において非常に重要である。そこで研究1では,公立高校に勤務する英語科教員の参画のもと,英語文章読解能力の達成度を表す記述文の作成に関する打ち合わせを行い,実際の生徒の学力達成状況を良く知る者の視点を加えた記述文の作成に取り組むこととした。本年度は,参画予定のものと打ち合わせの方針や日程を調整した。また,研究代表者の側で学力達成度を表す記述文作成のステップについて情報収集を行うとともに,打ち合わせ資料の準備を進めた。 これまでの研究成果の公表については,積極的に推進することができた。具体的には,国内の査読つき学術誌である心理学研究・日本テスト学会誌の2雑誌に論文の採択が決定し,掲載された。また,国内外の学会大会・国際会議において研究成果を広く公表し,国内・海外の研究者とも交流を深めることとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初研究計画の推進に向け,公立高校に勤務する英語科教員と英語文章読解に関する達成度記述文の作成に関する打ち合わせの調整を行った。当初は,本年度に打ち合わせを開始する予定であったが,参画を予定していた英語科教員のうち,勤務校の都合で参画を見合わせざるを得なくなった者がいたこと,日程の調整がつかなかったこと等から,年度内の打ち合わせを見送ることとなった。研究代表者の側では,打ち合わせの資料の準備を着々と進め,いつでも打ち合わせを開催できるようにした。 研究成果の公表については,おおむね順調に進めることができた。国内の査読つき学術誌に2件の論文採択が決定した。また,国内および海外の学会での口頭発表・シンポジウム登壇を行った。 上記の理由から,研究成果の公表は順調に進んでいるものの,当初の計画からは遅れが生じたため,研究の進捗がやや遅れていると判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
公立高校に勤務する英語科教員との打ち合わせを数回行い,英語文章読解能力の達成度記述文を作成する。また,記述文の内容を反映した試験問題を試作し,データ収集とその分析を行った上で,英語科教員へのフィードバックと記述文の修正を行っていく。また,打ち合わせ日程の調整がつきにくいことも考慮し,打ち合わせ方法の変更や研究計画の一部修正・改善等も考慮に入れて研究を進められる体制を整える。
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Research Products
(5 results)