2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study on structure and impact in carbon-burning process of 12C+12C resonance
Project/Area Number |
19K21046
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
千葉 陽平 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 特任助教 (20829832)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | クラスター構造 / 炭素燃焼過程 / 核構造 / 分子共鳴 / クラスター共鳴 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では 12C+12C 共鳴の構造と恒星内で起きる炭素燃焼過程における 12C+12C 共鳴の寄与を解明することを目的としている。本年度は前年度に引き続き、共鳴状態の崩壊モードのやE2遷移強度分布の解析を行った。具体的には以下の2点に取り組んだ。 1.前年度に改良を行った手法を用いて、これまでに得られていた 24Mg の波動関数に対して12C崩壊幅の評価を行った。その結果、0+ 状態と 2+ 状態に対して、大きな 12C 崩壊幅を持つ状態が 12C+12C 崩壊閾値近傍に現れることを明らかにした。また、これらの状態は同時に無視できない大きさのα崩壊幅を持つことも示した。 2. 24Mg の E2 遷移強度分布を定量的に記述可能な手法を開発した。前年度に用いた手法では定量的な議論がやや困難であったため、遷移強度分布の和則を満たしつつ、効率的かつ数値計算の精度をコントロール可能なものへと拡張した。この手法によって求められた 24Mg の E2 遷移強度分布は観測データの特に 12C+12C 崩壊閾値近傍をよく再現した。また、遷移強度分布の解析と前述の崩壊幅の解析により、励起エネルギー 15 MeV近傍の強い E2 遷移強度は 12C+12Cクラスター共鳴由来であることがわかった。さらに遷移メカニズムを調べることにより、この E2 遷移強度は基底状態が 12C+12C クラスター構造を含むことが肝要であることも明らかになった。
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Research Products
(3 results)