2019 Fiscal Year Annual Research Report
人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションに関する研究
Project/Area Number |
19K21093
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Toyota Transportation Research Institute |
Principal Investigator |
坪井 志朗 公益財団法人豊田都市交通研究所, その他部局等, 研究員 (90823881)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 将来都市構造 / 人口分布 / パーソントリップ調査 / 可視化 / 立地適正化計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、立地適正化計画を2019年4月に策定した愛知県豊田市を対象に、100mメッシュ人口分布やパーソントリップ調査を基に、将来人口分布や将来鉄道利用者数の推計を行ったうえで、行政計画で目標としている指標に達する人口分布について、検討・可視化した。 特に、①土地区画整理事業内へ人口集約した場合、②立地適正化計画の重点居住促進区域(人口増加を想定している区域)へ人口集約した場合、③鉄道駅の利用率の高い地域へ人口集約した場合の3つのシナリオについて検討し、高密度化する区域が異なることによる、鉄道利用者数の違いについて、数値化した。その結果、例えば、重点居住促進区域へ人口集約した場合では、目標人口に達するものの、目標鉄道利用者数には達しない将来人口分布が構築され、人口集約する地域や密度の重要性について明らかにした。 また、様々な将来都市構造を検討・可視化できる「将来都市構造可視化シミュレーションツール」を構築した。本ツールでは、目標年を設定した上で、土地区画整理事業の区域や鉄道駅周辺、人口集約・維持区域などの集約エリアや目標人口密度等を簡単なルールを設定することで、人口を維持・増加させた場合の将来人口分布(コンパクトシティ)について検討・可視化することで、行政・市民・民間企業等がお互いに齟齬の少ない、共通した将来都市構造のイメージを共有することができ、新しい将来目標像の検討手法について提示した。
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