2019 Fiscal Year Research-status Report
日本近世都市空間の維持・存続とインフラストラクチャーに関する研究
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19K21094
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 元貴 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (90828344)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 都市史 / 江戸 / インフラ / 堀川 / 維持管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたる令和元年度は、以下の研究を行った。1) 本所・深川の堀川:本所・深川の堀川に関する研究を論文「堀川の浚渫と堆積、そして洪水」としてまとめた(渡辺浩一、マシュー・デーヴィス編『近世都市の常態と非常態』勉誠出版、2020)。2) 江戸城堀:昨年度の発表成果をもとに、「書上帳」を素材とした江戸城堀に関する維持管理体制の構造とその存続形態について分析をさらにすすめた。こちらについては論文化を予定している。3)個別町・町屋鋪レベル:旧四谷塩町一丁目を題材に、江戸東京博物館所蔵史料を中心に分析をすすめ、『四谷一丁目遺跡 発掘調査』に成果を公表した。4) 京都調査:洛東遺芳館において柏原家文書の調査を2回実施した。上記以外に、東京都公文書館、江戸東京博物館などにお いて史料調査を実施したほか、本研究テーマに関連する具体的な史料読解作業を並行的にすすめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究対象の一部変更はあるものの、基本的に当初の予定通り、調査と研究、成果発表を実施できているため、研究は順調に進展していると考えているが、新型コロナ禍の感染拡大防止のため、3月に実施予定であった調査を延期することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題において作業をすすめた内容をもとに論文化をすすめてゆく。また、新型コロナ禍の感染拡大をうけて延期とした調査を継続して行ってゆく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2020年3月20-22日およびい同月26-28日に予定していた2件の調査を延期せざるを得なくなったため。新型コロナウイルス感染症の事態収束を見極め、予定通りの調査を令和2年度中に実施する予定である。
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Research Products
(5 results)