2018 Fiscal Year Annual Research Report
多孔質建材の内部損傷評価に基づく促進試験条件の検討
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18H05935
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido Research Organization |
Principal Investigator |
高橋 光一 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 建築研究本部北方建築総合研究所, 研究職員 (00826787)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 多孔質建材 / 内部損傷 / X線CT / 凍害 / 暴露実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,多孔質建材を対象とし,内部損傷の観点から,実環境と促進凍結融解試験の対応を明らかにし,実環境における内部損傷を再現可能な促進試験条件を提案することを目的とする。 これまでに,窯業系サイディングを対象とし,X線CT装置を使用して撮影条件について検討し,材料内部のひび割れや空隙を確認可能な撮影条件を明らかにした。 また,内部損傷の定量的評価手法の手順を検討し,断面画像に対する二値化の方法,画像解析ソフトを用いたひび割れの検出方法の検討を開始した。 さらに,屋外暴露後および促進凍結融解試験後のサンプルについて,外観観察結果と対比しながら,断面画像を観察し,内部損傷状況の定性的評価を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
画像解析ソフトを用いた,内部損傷の定量的評価手法の検討に時間を要しているためである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後,内部損傷の評価手法(画像解析条件)の検討および既存サンプルの詳細評価を継続する。また、水分の供給条件を変えた促進凍結融解試験を実施する。試験終了後,促進試験後の試験体を対象に,内部損傷の評価を行い,実環境を再現しうる促進条件を明らかにする。
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