2020 Fiscal Year Annual Research Report
核ラミナが核膜孔の分布を制御する分子メカニズムの解明
Project/Area Number |
19K21178
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
志見 剛 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任准教授 (60817568)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 核ラミナ / ラミン / 核膜孔複合体 / ヌクレオポリン |
Outline of Annual Research Achievements |
クライオ電子線トモグラフィー法とコンピュータービジョンによる3次元構造化照明顕微鏡法によって、核膜孔複合体とラミンの結合を定量解析した。その結果、1) 核膜孔複合体は、ラミンのファイバー構造に沿って分布していること、2) ラミンA/CとB1を含むファイバー構造が核膜孔複合体の正常な分布に必要であること、3) ELYSが核膜孔複合体とラミンのファイバー構造の結合に重要な役割を果たしていることを見出した。この成果から、核膜孔複合体と核ラミナの構造と機能のよりよい理解と、心筋症、筋ジストロフィー、早老症などラミンの変異を原因とする遺伝病(ラミノパシー)の細胞病態の分子レベルでの解明につながると期待される。 本研究の成果は、下記の論文として発表した。 Computational analyses reveal spatial relationships between nuclear pore complexes and specific lamins. Mark Kittisopikul*, Takeshi Shimi*, Meltem Tatli, Joseph R. Tran, Yixian Zheng, Ohad Medalia, Khuloud Jaqaman, Stephen A. Adam, Robert D. Goldman J Cell Biol. 2021 Apr 5;220(4):e202007082. doi: 10.1083/jcb.202007082.
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Research Products
(5 results)