2019 Fiscal Year Annual Research Report
analysis of functional organization of neuronal circuits of cerebellum-brain stem systems by birthdate-depending neuronal labeling
Project/Area Number |
19K21208
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
羅 媛君 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任研究員 (00822347)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | CreERマウス / タモキシフェン / 神経細胞誕生日 / 小脳 / 下オリーブ核 / 橋核 / 区画構造 / 神経投射パタン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、誕生日依存性の区画構築の存在が知られている小脳皮質の各区画が部位対応的な神経結合を作る脳幹の下オリーブ核と橋核に注目し、そこに神経細胞の誕生日に依存した機能的区画構造や部位投射パタンが存在するか否かを、Neurog2-CreERマウス(G2Aマウス)による誕生日依存性の神経標識によって明らかにすることを目的にしている。初年度(2018年度)には、G2Aマウスの繁殖を開始し、さらに、交配させるレポーターマウスとして、Ai9-AldocVenusダブルホモマウス(dHマウス)を作製した。掛け合わせののち、タモキシフェンを投与し、帝王切開して仔を得て生後40日で脳標本を得るという実験系を確立し、誕生日依存性の脳の区画構造の解析に利用できることを確認した。 今年度(2019年度)には、実験を系統的に行い、E9.5からE14.5で12時間ごとの各タイミングでタモキシフェンを投与したマウスの脳サンプルを得た。まず、別の方法での報告のある小脳プルキンエ細胞において、我々のG2Aマウスでの結果と詳細に比較し、一致点と不一致点をまとめて論文を投稿した。また、下オリーブ核、および、橋核において、誕生日依存性の区画を見出した。これらと小脳皮質との間の部位対応的な投射は、誕生日の早い遅いの関係とは一致しないことが判明した(発表準備中)。また、同時に、Ai9レポーターマウスの投射ニューロンの軸索も強く標識されて、核内の区画解析が行いにくいという欠点が見いだされた。そこで、細胞の核だけがCre依存性に標識されるR26R-H2B-mCherryマウスを入手し、Ai9に替えて利用するべく繁殖を開始した。また、研究期間中に、過去の研究課題で手掛けていた研究から得られていて本研究の前提ともなる軸索投射や分子発現の解析結果を論文として発表することができた。
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Research Products
(5 results)