2018 Fiscal Year Annual Research Report
GPR15に着目した難治性消化器癌に対する新規治療法の開発
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18H06170
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
古川 賢英 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80624973)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | トロンボモジュリン / 消化器癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト大腸癌細胞株(COLO201、COLO320DM、DLD-1、HCT116、LS180、SW620)のGPR15の発現をWestern blottingで評価し、GPR15高発現、低発現細胞株を同定した。同定したGPR15高発現、低発現ヒト大腸癌細胞株にリコンビナントトロンボモジュリン(rTM)を投与し、rTMの細胞増殖抑制効果をMTT assayで評価したところ、GPR15を高発現するヒト大腸癌細胞株COLO201においてrTMの濃度依存的な細胞増殖抑制効果を認めた。また、既知のGPR15高発現ヒト膵臓癌細胞株PATC66を用いて、GPR15の高発現をWestern blotting、rTMの細胞増殖抑制効果をMTT assayを用いて再確認した。また、rTMの抗癌剤であるナブパクリタキセル増強効果をMTT assayで評価した。今後はrTMのヒト大腸癌細胞株の細胞増殖抑制効果がGPR15依存的な現象であることを証明するためGPR15のノックダウン実験を行い、細胞内シグナルであるNF-kB、ERKを評価するためWestern blottinging、そしてin vivoでの抗腫瘍効果の評価を行うためヌードマウスを用いた皮下担癌マウスを作成し、rTMを腹腔内投与し、腫瘍径の経時的な変化を評価する。また、既存の抗癌剤との併用療法の評価に加え、難治性の他消化器癌である胃癌、肝癌、胆嚢癌でも同様な実験を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究で使用するrTMの提供に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
本課題は特許申請に値する新規性を有するので大学院生と協力し、早急に研究を進めていく。
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