2018 Fiscal Year Annual Research Report
高骨親和性新規プラチナ製剤を用いたシスプラチン抵抗性難治性骨肉腫の新規治療開発
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18H06174
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
五十嵐 健太郎 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任助教 (80622860)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 骨肉腫 / 新規プラチナ製剤 / 薬剤耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では我々が開発した新規プラチナ製剤を用い,シスプラチン耐性骨肉腫細胞株に対する新規プラチナ製剤の耐性克服機序を明らかとすること.そしてより臨床に近い環境でシスプラチン耐性克服の可能性を検討するために患者由来腫瘍組織同所移植(PDOX)モデルマウスに対する新規プラチナ製剤の抗腫瘍効果について検討する事でを計画した. 通常型骨肉腫細胞株に対しレトロウイルスベクターを用いてGFP,RFP遺伝子を骨肉種細胞(SaOS2,MG63,143B)に導入した。樹立したGFPまたはRFP発現株の性質(増殖能、転移能、各種抗がん剤に対する感受性)につき評価を行い,遺伝子導入前の細胞株と比較して両者に有意差がないことを確認した. また,樹立したGFPまたはRFP発現骨肉腫細胞に転移または薬剤耐性に関連していると考えられる遺伝子(MDR-1)をて導入した。 次に新規プラチナ製剤を用いた実験をin vitro,in vivoで行い局所(マウス脛骨)および肺転移巣において,薬剤耐性遺伝子を克服した治療効果が得られていることを確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新規骨肉腫患者が予定期間に来院しなかったため患者由来腫瘍同所移植モデル作成時に必要となる患者検体が得られなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
研究に参加することに同意を得られた新規骨肉腫患者が来院次第,生検時の検体を用い患者由来腫瘍同所移植マウスモデルを作成する.
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