2018 Fiscal Year Annual Research Report
miR27aを介したNrf2制御による虚血性心筋症の新規治療介入の検討
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18H06191
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
成味 太郎 山形大学, 医学部, 医員 (00755142)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | miR27a / 心不全 / 虚血性心筋症 |
Outline of Annual Research Achievements |
虚血性心筋症による心不全の病態形成や進展に,過酸化脂質や,活性酸素種による酸化ストレスが重要な役割を果たすことが知られている.種々のがん細胞において,転写因子Nrf2の活性化は,HO-1,NQO-1,GCLなどの酸化ストレス消去系酵素の発現量を調節することが報告されている.Nrf2は,心筋細胞においても活性酸素種による酸化ストレスの消去に寄与する可能性が示唆されている.虚血性心筋症ではmicroRNA-27a(miR-27a)の発現が亢進することが知られているが,コレステロール障害を来した肝細胞においてmiR-27aがNrf2の発現を抑制することが報告された.本研究では,虚血性心筋症における,転写因子Nrf2の機能を解明するとともに,miR-27aの発現抑制が心不全治療の新たな治療法になる可能性を検討する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
人サンプルを用いた検討は終了し、概ね予想通りのmicroRNA発現の状況が確認できている。マウスでの虚血性心筋症のモデルの作成は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスを使用したモデルの確立、並びに分子学的な機序の検討を順次行っていく。
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