2019 Fiscal Year Annual Research Report
miR27aを介したNrf2制御による虚血性心筋症の新規治療介入の検討
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19K21296
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
成味 太郎 山形大学, 医学部, 客員研究員 (00755142)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | microRNA / heart failure / target |
Outline of Annual Research Achievements |
HHD患者10例と対照患者10例において4種類の線維化に関与するmiRを測定した。その中でmiR-21がHHD患者では有意に高値であり、その値は血中の心筋線維化マーカーであるIII型プロコラーゲンN末端ペプチドおよびI型コラーゲンC末端テロペプチドと有意な相関関係を示した。また心筋組織中のmiR-21もHHD患者で有意に高値であった。そこで我々はmiR-21に着目した。アンギオテンシンII投与 (Ang II) と大動脈縮窄術 (TAC: transverse aortic constriction) によるマウス左室肥大モデルを作成した。両モデルマウスにおいて、左室心筋では線維化と肥大が確認され、またmiR-21が有意に上昇していた。miR-21の標的遺伝子の中でProgrammed cell death 4 (PDCD4) がAng II、TACの両モデルで低下していた。PDCD4は核内転写因子であるAP-1を介してTransforming growth factor-β1 (TGF-β1) 発現を抑制することが知られている。Ang II、TACの両モデルにおいてAP-1およびTGF-β1は上昇していた。新生仔ラット心筋細胞にAng II刺激を行った。Ang II刺激により心筋細胞ではmiR-21が上昇し、PDCD4が低下し、その下流に存在するAP-1およびTGF-β1は上昇した。miR-21阻害薬を投与することにより、PDCD4は上昇しAng II刺激によるAP-1およびTGF-β1の上昇は抑制された。またmiR-21阻害薬はTGF-β-activated kinase 1のリン酸化を介する心肥大を抑制した。さらに胎児性遺伝子ANP、BNPもmiR-21阻害薬により抑制された。
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Research Products
(1 results)