2019 Fiscal Year Annual Research Report
The dynamics of endothelial microparticles in ventilator related lung injury (VILI) and the effect of sevoflurane on endothelial injury n VILI
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19K21335
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
武井 祐介 東北大学, 大学病院, 助教 (80822890)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 人工呼吸関連肺傷害 / 内皮微小粒子 / 血管内皮傷害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では人工呼吸関連肺傷害(VILI)や敗血症、急性肺傷害の血管内皮傷害を内皮微小粒子を用いて評価することを目的としている。VILIと同様に肺血管内皮傷害を呈する急性呼吸促迫症候群(ARDS)において、肺血管内皮由来のendothelial microparticles (EMPs)とみなされるACE陽性EMPsは、急性肺傷害マウスモデルで有意に上昇し、かつ肺血管透過性亢進の指標と強い相関を示し、肺血管内皮傷害の指標となることを見出し、報告した(Y.Takei et al. Eur Respir J 2019)。 血管内皮傷害の指標であるEMPsは、発現している内皮抗原により、その意義は変化する可能性がある。本課題ではそこに着目し、EMPsのサブクラス解析により血管内皮傷害を評価ししようと試みている。強い血管内皮傷害を呈する敗血症患者にを対象にEMPs サブクラス解析を行うと、PECAMやVE-cadherinのように内皮細胞間隙に存在している内皮抗原を発現しているEMPsは敗血症患者よりも敗血症性ショックを呈している患者で有意に高く、ショックの指標になり得ること、また血管透過性の指標となることが示唆された。一方で炎症により誘導される接着分子を発現するEMPsは血管透過性にはあまり関与しない。 VILIラットモデルは20ml/kgの高容量換気を4時間継続して作成する。安定したVILIモデルの作成には小動物に安定して正確な換気量を提供可能な精密な人工呼吸期が科研費の補助を受けて、マウス・ラットなどの小動物に正確な設定換気量を送ることのできる人工呼吸器を購入した。また安定した換気量のために右頸静脈にカニュレーションし、筋弛緩薬を反復投与した。動脈血採血、全血採血、組織学検査のための肺組織をVILI群6例、コントロール群6例採取した。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Increase in circulating ACE-positive endothelial microparticles during acute lung injury2019
Author(s)
Yusuke Takei1, Mitsuhiro Yamada 2, Koji Saito3, Yoshinobu Kameyama3, Hisatoshi Sugiura2, Tomonori Makiguchi2, Naoya Fujino2, Akira Koarai2, Hiroaki Toyama1, Kazutomo Saito1, Yutaka Ejima1, Yu Kawazoe4, Daisuke Kudo4, Shigeki Kushimoto4, Masanori Yamauchi1 and Masakazu Ichinose2
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Journal Title
European Respiratory Journal
Volume: 54(4)
Pages: 1801188
DOI
Peer Reviewed
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