2018 Fiscal Year Annual Research Report
無血清培養における歯髄幹細胞の接着分子メカニズムの解明~臨床的細胞培養法の確立~
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18H06317
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
望月 真衣 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (90821934)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 無血清培養 / 歯髄幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 細胞培養 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は以前、無血清培養下において歯髄組織からの幹細胞の分離と大量培養に成功し、同時に無血清培養における歯髄幹細胞が、過度な培養によって多層化して細胞死が生じることを突き止めた。 本研究は、無血清培養による臨床的培養法の確立をゴールとし、過度な培養による多層化と細胞死の原因を明らかにするため、歯髄幹細胞が呈する特異的な接着形態に着目し、その細胞接着機構の解明を目的としている。 2018年度では、無血清培養下における歯髄幹細胞の「隣接細胞との接着機構」や「細胞外マトリックス(ECM)との接着機構」を“ストレスファイバー”や“Focal adhesion”に着目し、それらの関連遺伝子やタンパクの発現を解析した。結果から、血清の有無による培養条件の違いにより、細胞の増殖に伴い歯髄幹細胞の接着動態が大きく異なることが明らかとなった。 また、「培養基材(シャーレ)との接着機構」を解明するために異なる電荷処理をされた培養基材を用い、歯髄幹細胞の2次元的な接着形態の観察を行ったところ、無血清培養下では、「正電荷」に処理された培養基材では、細胞が培養基材に接着せず増殖を示さなかった。以上より、無血清培養下における歯髄幹細胞は、電荷による影響を非常に受けやすいことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に研究を進行できたため、2018年度中に「無血清培養下における歯髄幹細胞の細胞外マトリックスによる影響」について学会発表を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、これまで出したデータのさらなる再現性の確認とともに、細胞死との関連を明らかにする。具体的な計画は、以下の通りである。 ①特徴的な細胞間接着を認めるため細胞の表面抗原に着目し、フローサイトメトリーによる解析を行う。 ②ミトコンドリアに着目し、細胞死(アポトーシス)を解明する。
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Research Products
(2 results)