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2018 Fiscal Year Annual Research Report

エンドセリンを基軸としたインプラント周囲粘膜の分子病理学的診断イノベーション

Research Project

Project/Area Number 18H06330
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyushu Dental College

Principal Investigator

野代 知孝  九州歯科大学, 歯学部, 医員 (00829781)

Project Period (FY) 2018-08-24 – 2020-03-31
Keywordsインプラント周囲炎 / インプラント周囲粘膜炎 / インプラント周囲溝滲出液 / エンドセリン-1 / サイトカイン
Outline of Annual Research Achievements

近年、口腔インプラント治療の合併症であるインプラント周囲炎が増加している。インプラント周囲粘膜炎が進行し、周囲炎に移行して骨組織にまで炎症が及ぶと、難治性となりインプラント喪失につながる重篤な疾患となる。そのため、疾患の初期段階であるインプラント周囲粘膜炎の正確な診断が極めて重要であるが、骨組織に形態学的変化が見られないためエックス線検査では画像診断できない。現在、インプラント周囲粘膜炎の評価にはプロービング検査を主に用いているが、天然歯周囲とインプラント周囲との組織・形態学的差異を考慮すると病態を正確に評価することは困難である。これまでインプラント周囲の炎症性サイトカインを測定した研究は見られるが、臨床診断への適用には至っておらず、インプラント周囲組織の炎症に関する評価指標としてエンドセリンに焦点を当てた研究はこれまで全く報告がない。最近、血管内皮細胞由来のペプチドであるエンドセリンが、歯周病の病態形成への関与が明らかになってきた。そこで、エンドセリン量を指標としたインプラント周囲粘膜炎の病態診断の有効性が実証できれば、インプラント周囲炎への重症化を予測できる非侵襲的な客観的診断法として直ちに臨床応用可能と考えている。
実際に予備実験を行い、九州歯科大学附属病院口腔インプラント科にてインプラント治療を受けた患者のインプラント周囲歯肉溝から臨床パラメーターの取得、ペーパーポイントを用いて細菌叢採取及び規格化したデンタルX線写真の撮影を行った。これらの評価項目の測定ができることを確認したのちに、プロトコールを確立した。
そして現在、プロトコールに従ってサンプルの採取を行っている状況である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

実際に予備実験を行い、評価項目の測定ができることを確認したのちに、プロトコールを確立した。
現在、九州歯科大学附属病院口腔インプラント科にてインプラント治療を受けた患者のインプラント周囲歯肉溝から臨床パラメーターの取得、ペーパーポイントを用いて細菌叢採取及び規格化したデンタルX線写真の撮影を行っている状況である。
サンプルが集まり次第、qRT-PCR法による細菌数測定とELISA法による各種タンパク量の策定を随時行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、インプラント治療を受けた患者のインプラント周囲歯肉溝から臨床パラメーターの取得(ポケットプロービングデプス、BOP、mGI:周囲粘膜の炎症の指標、mPI:口腔清掃状態を表す指標)、ペーパーポイントを用いて細菌叢採取及び規格化したデンタルX線写真の撮影を行っていく。
また、サンプルが集まり次第、qRT-PCR法による細菌数測定(Porphyromonas gingivalis、Treponema denticola、Tannerella forsythia、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Prevotella intermedia、Fusobacterium nucleatum)とELISA法(ET-1、IL-1β、TNFα)による各種タンパク量の測定を随時行う予定である.

URL: 

Published: 2019-12-27  

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