2019 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of new bone mineralization mechanism using Podoplanin cKO mouse
Project/Area Number |
19K21419
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
高良 憲洋 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (30824164)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | podoplanin / CLEC-2 / cKO / 石灰化 / 骨芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
Col1a1プロモーター・エンハンサーがドライブするCreリコンビナーゼによる骨芽細胞のポドプラニンコンディショナルノックアウトマウスCol1a11-Cre;PdpnΔを世界に先駆けて確立した。Col1a11-Cre;PdpnΔマウスの骨と歯の形成を、川本法による無脱灰凍結切片作製とキーエンス顕微鏡ならびに共焦点レーザー顕微鏡を用いて検索した。結果、Col1a11-Cre;PdpnΔマウスの切歯象牙質および歯槽骨には異常が見られなかった。続いて、Col1a11-Cre;PdpnΔマウス頭蓋冠からプライマリー骨芽細胞を確立し分析を行った。Col1a11-Cre;PdpnΔ骨芽細胞の石灰化は、表現型ワイルドであるPdpnflマウス由来の骨芽細胞においてCLEC-2によって抑制されたが、Col1a11-Cre;PdpnΔ由来の頭蓋冠骨芽細胞においてはCLEC-2によって抑制されなかった。また、Pdpnfl由来の頭蓋冠骨芽細胞の石灰化生成物の量およびアルカリホスファターゼ活性の両方とも、1μg/ml および 0.1μg/mlのCLEC-2を含む石灰化培地において、CLEC-2を含まない石灰化培地におけるよりも有意に少なかった。Pdpnfl由来の頭蓋冠骨芽細胞の石灰化生成物の量およびアルカリホスファターゼ活性は、1μg/mlよりも0.1μg/mlのCLEC-2を含む石灰化培地においてどちらも有意に大きかった。CLEC-2を含む石灰化培地中のCol1a11-Cre;PdpnΔからの頭蓋冠骨芽細胞の石灰化生成物の量およびアルカリホスファターゼ活性に有意差はなかったことから、ポドプラニンは硬組織発生に必須ではないが、骨形成量を調節する機能分子であることが考えられた。
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Research Products
(7 results)