2018 Fiscal Year Annual Research Report
医療的ケアが必要な子どもの親における災害への備えとその関連要因の検討
Project/Area Number |
18H06342
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
高村 理絵子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (00824202)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 医療的ケアが必要な子ども / 災害への備え / 親 / 関連要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療的ケアが必要な子どもの親における災害への備えとその関連要因を明らかにすることである。 今年度は、医療的ケアの必要な子どもを対象とする訪問看護ステーションや在宅療養支援診療所へ本研究の趣旨を説明し、研究協力の同意を得た施設より紹介された医療的ケアの必要な子どもを持つ親を対象にインタビューを実施することができた。主な調査内容は、親の背景(性別、年齢、家族構成、職業と職場環境、健康状態)、子どもの背景(性別、年齢、疾患名、医療的ケアの内容、在宅療養歴)、周囲のサポートの状況、社会資源の活用の状況、災害体験の有無、災害への備えの状況、備えを行った際の状況、備えを行わない理由、備えに関する思い・考えである。この結果を基に質問紙の項目の検討、作成を行った。また、研究協力の説明を行うことで、主体的に自宅で過ごす医療的ケアの必要な子どもに携わる医療従事者に、医療的ケアの必要な子どもの災害時の対応が早急に対応すべき課題であることを意識づけするきっかけともなった。 次年度は、作成した質問紙調査を実施し、医療的ケアの必要な子どもの親が行っている災害への備えの現状とその関連要因について多変量解析を行っていく。 また、研究成果を論文としてまとめ、日本災害看護学会、日本小児看護学会、世界災害看護学会など国内外の学術学会で発表し、自宅で過ごす医療的ケアを必要とする子どもとその家族へのアプローチ、医療従事者への教育へも繋げ、地域への還元、医療の向上へ貢献していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在質問紙作成まで終了しており、研究協力を得る予定の施設とも良好な関係性、本研究の必然性の理解が得られている。今後医学系研究倫理審査委員会での研究倫理審査の承認を得て、円滑にデータ収集を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、質問紙などを医学系研究倫理審査委員会にかけ、再度研究協力施設への説明、質問紙調査を実施する。得られたデータより医療的ケアの必要な子どもの親が行っている災害への備えの現状とその関連要因について多変量解析を行っていく。 また、研究成果を論文としてまとめ、日本災害看護学会、日本小児看護学会、世界災害看護学会など国内外の学術学会で発表し、自宅で過ごす医療的ケアを必要とする子どもとその家族へのアプローチ、医療従事者への教育へも繋げ、地域への還元、医療の向上へ貢献していきたい。
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