2019 Fiscal Year Research-status Report
医療的ケアが必要な子どもの親における災害への備えとその関連要因の検討
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19K21425
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
高村 理絵子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (00824202)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 医療的ケアが必要な子ども / 災害への備え / 親 / 関連要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療的ケアの必要な子どもの親における災害への備えとその関連要因を明らかにすることである。 今年度は、医療的ケアの必要な子どもを持つ親7名を対象に備えの現状と災害への備えの認識についてインタビューを行い、質的記述的分析を行った。その結果、親の持つ災害への備えの認識として6つのカテゴリーが抽出され、その認識にはきょうだい、療養期間、重症度は影響していることが示唆された。この結果を基に、質問紙の項目の検討、作成を行っている段階である。 次年度は、質問紙を作成し、内容の妥当性を確認したのち、内諾の得られている研究協力施設との打ち合わせを行い、医療的ケアが必要な子どもの親300名を対象に質問紙調査を実施していく予定である。そのデータより、備えの現状とその関連要因について多変量解析を行っていく。 また、研究成果を論文としてまとめ、国内外の学術学会で発表し、医療的ケアの必要な子どもとその家族が災害への備えができるよう支援プログラム作成につなげ、災害による被害を最小にできるよう貢献していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年4月より担当部署内の体制の変更などにより業務配分が増加したことから、今年度は当研究課題への着手が遅れ予定通りに遂行できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、質問紙などを医学系研究倫理審査委員会にかけ、状況を見て研究協力施設への説明、質問紙調査を実施していきたい。得られたデータより医療的ケアの必要な子どもの親が行っている災害への備えの現状とその関連要因について多変量解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
2019年4月より担当部署内の体制の変更などにより業務配分が増加したことから、当研究課題への着手が遅れ予定通りに遂行できなかったため、次年度へ予算を繰り越した。 次年度は質問紙の印刷代、郵送代、研究協力への説明のための旅費などへ予算の使用を予定している。
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