2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18H06352
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagahama Institute of Bio-Science and Technology |
Principal Investigator |
谷口 健太郎 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 助手 (10828403)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 心拍変動 / 自律神経 / 身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
予備的実験を中心に心拍変動データ及び身体活動量と発汗量、睡眠時のSpO2の取得を行った。両時系列間の対比を行うとともに、それぞれに関連するアンケート結果との比較を行った。心拍変動データのうち高周波成分(HF)と低周波成分(LF)に着目し、それらから交感神経活動(LF/HF)及び副交感神経活動(HF/(HF+LF))を得た。また、これら得られた自律神経活動と身体活動との間で交差相関を行い、両時系列間のlagに着目した。両時系列間のlagがみられない比率を%Lag0と定義し、身体活動と自律神経活動の協調性の指標とした。 研究代表者の過去の研究より%Lag0は加齢により有意に減少することを発見しているため、得られているデータを高齢群(60歳以上)と若年群(20~59歳)に分けた。若年群においては就寝前の%Lag0が交感神経活動、副交感神経活動ともに疲労を訴える群において有意に低下した(p<0.05)。さらに質問項目ごとに区切ると、朝に疲労が残ると訴える群で特に有意な減少(p<0.01)を示した。一方では、高齢群において、疲労との相関は見られなかった。 睡眠時のSpO2についても%Lag0との検定を行ったが、今回有意な結果を得ることができなかった。 また就寝前及び起床後の唾液の採取を行った。得られた唾液についてELISAを行いchromogranin Aの測定を行った。疲労群で高齢群、若年群ともに朝の数値が減少する傾向がみられた。また神経症傾向を訴える群でも同様の結果となった。一方で就寝前の値については差がみられなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
取得データ数は目標に到達しなかったが、過去のデータで不足していた若年群の男性のデータについて蓄積ができ解析が順調に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
データ取得数を増やし、さらに解析を進める計画である。被験者として学生を募集し、被験当日のストレス状況を経時的かつ主観的に記録してもらうことで、より%Lag0とストレスや疲労等の関連を詳細に検討する。
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